ベジェリンが古巣アーセナルにエールを送る「正しい道を進んでいる」

写真:現在はベティスに所属するベジェリン©Getty Images

スペインのレアル・ベティスに所属するエクトル・ベジェリンがフットボールキャリアの大半を過ごしたアーセナルについて語った。

現在28歳のベジェリンはバルセロナの下部組織で育ち、16歳の時にアーセナルに加入。その2年後、アーセナルでトップチームデビューを果たした。快足を活かしたプレーが特徴で、2015-16シーズンにはPFA年間ベストイレブンに選出された。アーセナルでは公式戦通算239試合に出場し、9ゴール29アシストを記録している。2021-22シーズンはスペインのレアル・ベティスにレンタル移籍し、チームをコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)優勝に導く活躍を見せた。2022-23シーズンにはバルセロナとスポルティング・リスボンでそれぞれ半年ずつプレーをした後、今シーズンはレアル・ベティスに復帰している。

ベジェリンはイギリス『Sky Sports』のインタビューに応じ、以下のように語った。

「選手の話から言えば、ブカヨ・サカ、エディー・エンケティア、ガブリエウ・マルティネッリが恋しい。私は彼らとたくさんの瞬間を共有してきたし、ブカヨとリース・ネルソンが困難を乗り越えるのを見てきた。彼らをとても誇りに思う。私が18歳でトップチームに昇格して以来、支えてくれたスタッフたちも愛しい存在だ」

「アーセナルを離れるのはとても難しい決断だった。去った理由は単なるサイクルの変化だ。私はアーセナルが大好きで、そこで過ごした時間、スタッフのサポートも大好きだった。私にとって毎週末エミレーツでプレーするのは夢だった」

ベジェリンはミケル・アルテタ監督についても言及している。両者は2011年にアーセナルに加入。アルテタが選手を引退するまでの5シーズン一緒にプレーをしており、2019年12月にアルテタがアーセナルの監督に就任してからは指導を受けている。

「ミケルは本当に素晴らしい監督だ。彼はチームメイトであり指導者であり、素晴らしい人間だ。彼は適切な選手を発掘し、ファンからのサポートを得られている。彼は常に学び続ける指導者で、それがいいところだと思う。失敗から学ぶことができて、毎シーズン新しい姿になっている」

「彼が選手だった時から、すでに私たちの何人かを指導していた。素晴らしいアイデアを持っており、試合がどうなるか、どのようにプレスすべきか、よく私たちに話していたのを覚えている。彼はいつかステップアップして監督になると思っていた」

最後にベジェリンは「アーセナルは正しい道を進んでいる」と語り、古巣にエールを送っている。

「アーセナルの若い選手たちは、ブカヨのように多くの経験を積んできた。今までは経験が欠けていた思う。だからこそ今シーズンはよりいい年になると確信しているし、アーセナルがタイトルに値するのは確かだと思う」

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