ベティス新星ディアオにプレミアのビッグクラブがこぞって関心

今季ベティスでブレイクのアサネ・ディアオ[写真:Getty Images]

レアル・ベティスの新星にプレミアリーグの複数クラブが関心を示しているようだ。

今シーズンのベティスではマヌエル・ペジェグリーニ監督との再タッグで圧倒的な輝きを放つ元スペイン代表MFイスコの活躍が印象的だが、その新司令塔と共に攻撃を牽引するU-21スペイン代表FWアサネ・ディアオ(18)のブレイクにも注目が集まっている。

セネガル人の両親の元でセネガルで生まれたディアオは幼少期にスペインへ移住。バダホスやカディスのカンテラでのプレーを経て2021年にベティスへ加入した。

その新天地ではリザーブチームにあたるベティス・デポルティーボで昨シーズンから頭角を現すと、今年9月に行われたヨーロッパリーグ(EL)のレンジャーズ戦でファーストチームデビュー。以降は左右のウイングで定期的にプレー機会を与えられ、ここまで公式戦11試合4ゴールと決定的な仕事を果たしている。

また、今年4月の段階ではU-18スペイン代表でプレーしていたが、U-19チームを経て先月からU-21スペイン代表でプレーしている。

18歳という年齢を感じさせない185cmの恵まれた体躯と、卓越した身体能力を有するアタッカーは、ポストワークや密集地帯での細かな仕掛けに関して大きな伸びしろを残すが、オープンスペースでの剛のドリブルや両足から繰り出されるパワフルなシュート、地対空の競り合いの強さはプリメーラや欧州の舞台でも十分に通用している。

将来的にはアスレティック・ビルバオのガーナ代表FWイニャキ・ウィリアムズや、昨季のビジャレアルでブレイクしチェルシーへステップアップしたセネガル代表FWニコラス・ジャクソンといったブラックアフリカンの先達同様のムービング型ストライカーとしての大成が期待される。

スペイン『エスタディオ・デポルティーボ』によると、そのベティスの新たな逸材に対しては、チェルシー、リバプール、マンチェスター・ユナイテッド、ニューカッスルというプレミアリーグのビッグクラブがこぞってスカウトを派遣しており、早くも獲得への動きを見せているとのことだ。

なお、今夏ベティスのファーストチームに昇格したばかりのディアオは、先日に2027年までの新契約を締結。契約解除金は3000万ユーロ(約48億7000万円)に設定されている。

© 株式会社シーソーゲーム