【MLB】36歳ベテラン右腕ランス・リン 古巣カージナルスと1年契約

写真:リンは7年ぶりにカージナルスに復帰する

11月20日(日本時間21日)、カージナルスがランス・リンと1年契約に合意したと複数のメディアが報じた。

『ニューヨークポスト』のジョン・ヘイマン記者によれば、契約は1年1000万ドルに加え2年目は球団オプションとなっており、オプション破棄した場合のバイアウトは100万ドルに設定されているという。

リンは2008年ドラフトでカージナルスに指名されてプロ入り後、2017年まで同球団で活躍。その後移籍を繰り返し2021年からはホワイトソックスでプレーしていたが、今夏のトレードデッドラインでドジャースへトレード移籍。シーズン成績は芳しくなく、両リーグ最多の44被本塁打を喫するなどキャリアワーストの防御率5.73に終わり、ドジャースが球団オプションを破棄したことでFAになっていた。

今季まさかの地区最下位に沈んだカージナルスはチームの立て直しを図っており、弱点だった先発ローテーションは大きく様変わりさせる予定だ。来季のローテーション入りが確実視されているのはマイルズ・マイコラスとスティーブン・マッツの2人だけで、モゼリアック編成本部長は「少なくとも2人の先発投手獲得が必要」と語っていた。2人もしくは3人補強する可能性のあるカージナルスにとって、リン獲得はその第一弾ということになるだろう。

カージナルスはタイラー・オニール、ラーズ・ヌートバー、ディラン・カールソン、ジョーダン・ウォーカーら20代の外野手を多数保有しており、外野手を放出して先発投手を獲得するというトレードもあり得る状況だ。カージナルスがこのオフ大物先発投手獲得を狙うのか注目だ。

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