沖縄県庁の駐車場で漏出したPFAS 処理費は1億2千万円 完了時期は不透明

 沖縄県は20日、28日開会の県議会11月定例会に、今年9月に発覚した県庁地下駐車場での有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)の漏出で、処理費用として1億2044万円を一般会計補正予算案に計上することを決定した。

 管財課によると、設備の洗浄やピーファスの回収、処分など専門的な作業に必要な費用。本年度末までに3回程度の洗浄を行う予定だが「まだ効果的な洗浄方法が見つかっていない」とし、処理完了の時期を不透明とした。

 県港湾課が所管する本年度の二つの契約で県の手続きミスにより国の補助金約2億3千万円が受け取れなくなっている問題を巡り、関連工事を含む計2億6100万円を当初予算で予定していた国庫支出金から、県債と一般財源に振り替えて対応する。

 補正予算案では78億9937万円増額し、一般会計は8856億8537万円となる。(政経部・仲村時宇ラ)

(資料写真)沖縄県庁

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