野生鳥獣が市街地出没… 栃木県と宇都宮大学が連携し"対応訓練"実施へ

 宇都宮市中心部の大通りで10月、野生のイノシシが目撃されましたが、県内でも野生鳥獣が市街地に出てくるケースが増えています。街中での追い払いに向けて県は、宇都宮大学と訓練を行う予定です。

 イノシシが目撃されたのは宇都宮市大通りで、その他、戸祭元町や材木町でも続けて目撃されました。野生鳥獣が市街地に下りてくるケースは県内でも相次いでいて、5月はシカが宇都宮市岩曽町で乗用車と衝突、11月には那須町の宿泊施設の近くでクマが出没し、観光客の女性が襲われましたが幸いけがはありませんでした。

 県と宇都宮大学では「県獣害対策地域リーダー育成研修」を毎年実施していますが、今年度(2023年度)は、その一環で来年(2024年)1月末から2月にかけて、野生鳥獣の市街地出没対応訓練を宇都宮大学峰キャンパスで行う予定にしています。

 訓練は自治体の職員や猟友会のメンバーを対象に、野生鳥獣の捕獲や追い払いの作業を確認します。併せて14日の会見で福田富一知事は、収穫予定のない柿などの果実の除去や藪の刈り払い、野生鳥獣の活動が活発になる早朝や夜間の一人歩きをしないこと、鈴やラジオなどの音で存在を知らせるなど、対策を講じるよう協力を求めました。

© 株式会社とちぎテレビ