「超万能」なロックフィッシュロッドはこれしかない!ショアもボートも全国共通何でもござれ!『アクシアトラック ロックフィッシュモデル(エクリプス)』

エクリプス初となる多魚種対応ロッドシリーズとして、今秋にデビューした『アクシアトラック』。その中でも他の魚種モデルに先駆けて登場したのがロックフィッシュモデルで、そのラインナップも7機種と飛び抜けて多い。ユーザーからすれば選ぶ楽しみが増えて喜ばしいところだが、その実はなぜ、7機種まで拡大したのか? 開発のキーマンとなる大槻辰也さんに話を聞いてみた。

●文:ルアマガプラス編集部

大槻辰也(おおつき・たつや)
株)ツネミのソルトゲームブランド『エクリプス』のロックフィッシュのフィールドスタッフ、およびバスフィッシングブランド『エンジン』のフィールドスタッフを務める。また、八郎潟を舞台にしたトーナメント団体『HBA』の副会長でもある。

7本のラインナップには「理由」がある!超全能型ロックフィッシュロッド!

早速、一番聞いてみたかったことをぶつけてみよう。なぜ、ロックフィッシュモデルだけが7種類あるのかと。

― 【アクシアトラック ロックフィッシュモデルのスペック一覧】

大槻「一番の理由は…ひと口にロックフィッシュといってもアイナメ、ソイ、カサゴ、ハタ類も含めると多種多様な魚種がいることから、対象魚・シチュエーションに合わせたロッド選びが必要になります。開発担当者と話しあいながら、あれもこれもと言っているうちに、結果としてボートからオカッパリまで網羅する7機種と他モデルと比べて大所帯になってしまいました。

それと、僕がバス釣りをやる事も関係します。バスボートでの釣りは『1ルアー1ロッド』が当たり前なので、船の上には常時複数本のロッドが並びます。それと同じ様にボートロックでも状況に応じてルアーやシンカーウエイトのローテーションを複数のロッドで瞬時に行う効率的なスタイルの釣りを、ロックフィッシュでも求めたました」

大槻「僕がホームフィールドとする南三陸エリアはシャローとディープが入り交じった複雑な地形なので、使用するルアーのタイプやウエイトも多岐に渡ります」

大槻「ただ、アクシアトラックには汎用性を持たせているので、通常は7本の中から時期に応じて4本ぐらいを選んでボートに持ち込むようにしています。本当は、1本1本テイストが違うので7本全部持って行きたいんですけどね

なるほど、バスフィッシングのスタイルをロックフィッシュゲームにも持ち込むとは。バスマンらしい考え方として、一理ある。

ただ、大槻さんが言うようにロックフィッシュには種類がある。南三陸エリアでは、どんな種類のロックフィッシュがポピュラーなのだろうか? そして、それらを釣るときには、どのモデルを使うのだろうか?

大槻「一年を通じて人気が高いのは、アイナメですね。僕の場合はアイナメをボートゲームで狙うときには『ATRC-73XH』がメインになります。基本的には沖側にボートポジションを取って岸に向かってキャストし、シャロー→ディープへとリグを落とし込みながらもリグを高くリフト→フォールさせ、アイナメに発見させるというのがセオリーです」

― ATRC-73XH

【スペック】

  • 全長:7ft3in
  • 継数:2
  • ルアーウェイト:14~56g
  • 適合ライン(PE号):MAX4
  • 価格:27,555円(税込)

大槻「ただ、ここ最近ではそんなセオリーも通用しにくくなっているので、僕の場合は28g前後のテキサスリグを、数cm刻みで細かく落とし込んで『魚の目の前までリグを運ぶ』というイメージで操作するので、長すぎない7ft台のモデルの方が細かい操作もしやすいということで選んでいます」

また、アイナメ以上に東北ロックフィッシュの“モンスター感”を盛り上げてくれるのが「ベッコウゾイ」だ。

大槻「べっ甲柄のブラックバスみたいな見た目の魚ですね。実際ベッコウゾイはかなり大きくなりますし、それでいて引きもバス以上に強いだけに、シリーズ中でもっともパワーのある『ATRC-88XH+』が欠かせません。スペックだけ見るとガチガチに硬そうなイメージですが、ティップセクションは28g前後のテキサスリグを正確にキャストできるくらいの柔らかさは残っています。ただ、ベリー~バットはスリットや魚礁に潜むベッコウゾイを無理矢理引きずり出せるように、想像通り…いや、もしくはそれ以上かもしれないくらい、粘り強くパワフルな仕上がりになっています

― ATRC-88XH+

【スペック】

  • 全長:8ft8in
  • 継数:2
  • ルアーウェイト:16~64g
  • 適合ライン(PE号):MAX5
  • 価格:27,555円(税込)

そして、オカッパリターゲットとして人気なのが「キジハタ」。こちらはベイトとスピニングを使い分けるようだ。

大槻「岸際にあるストラクチャー周辺のスポットを探るならば、ベイトの『ATRC-77H』で5~10gのフリーリグを使います。キジハタクラスの魚体ならば、一気に引き抜けるだけのパワーは十分にあります。一方で3.5~7gのジグヘッドリグやライトテキサスをスイミングっぽく使う、もしくは魚体のアベレージが小さめならばスピニングの『ATRS-77M』が重宝します。キジハタは30cm程度の水深でも潜んでいることがあるので、干潮気味でも楽しめるのはありがたいです」

― ATRC-77H

【スペック】

  • 全長:7ft7in
  • 継数:2
  • ルアーウェイト:12~48g
  • 適合ライン(PE号):MAX3
  • 価格:28,930円(税込)

― ATRS-77M

【スペック】

  • 全長:7ft7in
  • 継数:2
  • ルアーウェイト:5~14g
  • 適合ライン(PE号):MAX1
  • 価格:28,930円(税込)

では開発者の立場で、読者に『最初のアクシアトラック』としてオススメしたいロッドとは?

大槻「ベイトなら『ATRC-711XH』です。ボート、オカッパリのいずれも使いやすい長さですし、同じXHでもATRC-73XHより若干マイルドに仕上がっているので軽めのリグでも使いやすく、大きさを問わずにロックフィッシュ全般に対応できます」

― ATRC-711XH

【スペック】

  • 全長:7ft11in
  • 継数:2
  • ルアーウェイト:14~56g
  • 適合ライン(PE号):MAX4
  • 価格:30,250円(税込)

大槻「また、スピニングならば『ATRS-77M』。ライトテキサスリグでのボトムの釣り、ジグヘッドリグでの巻きの釣りのいずれにも使いやすい。ただ…それ以上に“ロックフィッシュ以外”の釣りに対しても汎用性が高く、フラットフィッシュやシーバス、チニングなど、これ1本で楽しめます

大槻「もちろん他の番手もロックフィッシュを獲るために煮詰めるだけ煮詰めて、対ロックフィッシュ性能を凝縮させたモデルに仕上がっていますので、お気に入りの1本を見つけてロックフィッシュを釣りまくってください! あ、1本だけではなく2本でも…いや、7本全部お願いします!!

エクリプスHPではアクシアトラックの機種ごとの解説も詳細に記載されているので要チェック! >>

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