全員がトレード候補のWソックス シースとヒメネスの放出を検討中

8月末に就任したクリス・ゲッツGMのもと、「チーム内の全員がトレード候補」と言われているホワイトソックス。61勝101敗に終わった今季からの巻き返しを図るために、ロースターを一新しようとしているようだが、エース格の右腕ディラン・シースと若き強打者エロイ・ヒメネスも例外ではない。米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のジェシー・ロジャース記者は「ゲッツGMはトレードに前向きであることを公言している。シースとヒメネスがトレードされることにお金を賭けてもいい」と両選手のトレード移籍を確実視している。

現在27歳のシースは2025年シーズン終了後にFAとなるため、保有期間はあと2年。よって、獲得にはかなりの対価が必要になるとみられるが、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は「シースはトレードされると思う。トレードの可能性は80%くらいだろう。すでに潜在的なトレードのパッケージについて話し合いを始めているようだ。非常に多くのチームがシースに興味を示している」とトレードの可能性が極めて高いことを伝えている。

シースは2021年から3年連続でシーズン200奪三振を達成し、2022年にはサイ・ヤング賞投票で2位にランクイン。今季は33先発で177イニングを投げ、7勝9敗、防御率4.58、214奪三振とやや物足りない成績に終わったが、シーズン途中でルーカス・ジオリトがトレードされたあとは、名実ともにホワイトソックスのエースとなっている。今オフは先発投手の補強を必要としているチームが多く、FA市場での有力投手獲得に失敗したチームは、シース獲得に本腰を入れることになるだろう。

一方、26歳のヒメネスは来季が6年契約の最終年となる。ただし、2025年(1650万ドル)と2026年(1850万ドル)の球団オプションが付属しているため、最大で3年保有可能。守備力の低さや故障の多さがネックとなるが、2020年にシルバースラッガー賞を受賞するなど、メジャーデビューから5年連続で2ケタ本塁打を記録している若きスラッガーに興味を示すチームは少なくないはずだ。メジャー5年目の今季は120試合に出場して打率.272、18本塁打、64打点、OPS.758という成績だった。

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