樹齢600年、三浦の古木が日本樹木遺産に 神奈川初認定で25日に記念イベント

日本樹木遺産に認定されたスダジイ。腐朽が進み、早期の処置が求められている=21日、光照寺

 神奈川県三浦市初声町三戸の光照寺にある古木のスダジイが、一般社団法人「日本樹木遺産協会」の日本樹木遺産に認定された。樹齢約600年といわれ、幹内部の腐朽が進む厳しい状態を同協会が診断・治療して次代に引き継ぐ。25日には県内初の認定を記念したイベントを同寺で開き、地元の子どもたちが樹木診断を体験する。

 墓地内にそびえる光照寺のスダジイは寺の創建時(1430年)には既にあったと伝えられ、樹高は約8メートル、幹周りは5.3メートルに及ぶ。「かまくらと三浦半島の古木・名木50選」にも入っている。

 三浦正英住職(76)によると、昨年ごろから枝の部分が枯れるなど樹勢が弱まってきた。近くにあった別のスダジイは枯れてしまい心配していたところ、同協会の提案で今年8月に選定を受けた。

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