「ひき逃げ」偽装の疑い バイク事故巡り知人2人を書類送検 飲酒運転の発覚恐れたか 死亡男性も基準値7倍のアルコール

 沖縄県浦添市港川の国道58号沖縄西海岸道路で4月、バイクが中央分離帯に接触して転倒し、運転していた那覇市の男性(35)が死亡した事故で、浦添署は22日、事故当初「ひき逃げ事件」を装ったとして、当時バイクの後ろを普通乗用車で走行していた知人2人を証拠隠滅や犯人隠避の疑いで書類送検したと発表した。

 署によると死亡した男性は知人らと店で朝方まで飲食し、帰宅途中だった。バイクを酒気帯び運転し、中央分離帯に接触して転倒して死亡した。

 知人2人は死亡した男性が運転していた事実を隠そうと、39歳男性はバイクに乗って現場から去り、27歳男性は「バイクは2人乗りで、運転手は逃げた」などと虚偽の証言をしたという。飲酒運転の発覚を免れようとしたとみられる。

 署は当初、2人乗りバイクが事故を起こした可能性も視野に調べていたが、その後単独事故だったことが判明。死亡した男性も血中から基準値の約7倍のアルコールが検出されたため、容疑者死亡のまま道交法違反(酒気帯び運転)などの疑いで書類送検した。

(資料写真)パトカー

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