沖縄こどもの国、15歳まで無料に 2024年度から 大人は引き上げ方針 動物園の入園者65万人突破を目指す

 沖縄市胡屋の沖縄こどもの国が2024年度から15歳以下の入園料を無料にすることが22日、分かった。これまで3歳以下は無料だったが、中学生以下まで拡充される。桑江朝千夫市長が県への「沖縄こども未来ゾーン運営補助金」にかかる要請の場で明らかにした。市は市議会12月定例会で入園料の上限を定めた条例の改正案を提出する方針。来年度は市政50周年の節目に当たり、目標に掲げる入園者数65万人突破につなげたい考えだ。

 現在の入園料は大人500円、中高生200円、4歳以上~小学生100円。22年度の入園者数は53万人で、1970年の開園以来2番目に多かった。韓国や香港などインバウンドの来園者数が増え、関連グッズの売れ行きも好調だったため、無料化の一部はその利益で賄う。

 一方、大人料金は引き上げる方針。市条例では「上限700円」と定められている。12月定例会で改正案が通れば、指定管理者と協議し大人料金を決める。来夏に開始予定の「夜の動物園」や飲食を含めたオプションプランを作り、イベントに応じた値段設定にする予定。

(中部報道部・又吉朝香)

(資料写真)コモンリスザルの母親「オチョ子」のおっぱいを飲む赤ちゃん=沖縄こどもの国(同園提供)

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