ペイロール削減方針のツインズ バスケスのトレード放出を画策か

ペイロールを削減する方針であることが報じられているツインズは、その目標を達成するために一部の主力選手をトレードで放出するとみられている。そうした状況のなか、「FanSided」のロバート・マレー記者によると、ツインズは今季3年契約で獲得したばかりのクリスチャン・バスケスのトレード放出を画策しているようだ。今季は低調だったが、本来は攻守のバランスが取れた実力者であるバスケス。今オフの移籍市場には有力な捕手があまりおらず、実績のある捕手の獲得を狙うチームのターゲットとなるかもしれない。

現在33歳のバスケスは3年3000万ドルの契約でツインズに加入。移籍1年目の今季は102試合に出場し、安定感のあるディフェンスは健在だったものの、打率.223、6本塁打、32打点、OPS.598と打撃面の調子が上がらず、ライアン・ジェファーズに正捕手の座を譲った。現在26歳のジェファーズは今季96試合に出場して打率.276、14本塁打、43打点、OPS.859をマーク。ツインズは来季もジェファーズを正捕手として起用する見込みであり、ペイロール削減を目指すツインズにとって、控え捕手に残り2年2000万ドルを支払うのは避けたいところだろう。

米メディア「ジ・アスレチック」のアーロン・グリーマン記者は、バスケスが昨オフFAになった際に2年2000万ドル前後の契約を用意していたチームが複数あったことを伝えている。バスケスが低調なシーズンを過ごしたあと、他球団が昨オフと同じように2年2000万ドルの契約をバスケスに与えてもいいと考えているかどうかは不透明だが、決して高額な契約ではなく、ジェイコブ・ストーリングスをノンテンダーFAとしたマーリンズ、ヤスマニ・グランダルがFAとなったホワイトソックスなど、正捕手不在のチームが獲得に乗り出す可能性はある。

なお、ツインズはペイロールを今季の1億5400万ドルから来季は1億2500万~1億4000万ドル程度まで削減する方針であるとみられている。すでに1億2500万ドルほどの契約を抱えているため、ソニー・グレイや前田健太がFAとなった先発陣を補強するためには、主力選手の一部を放出して資金を捻出することが必要。バスケスのほか、マックス・ケプラー、ホルヘ・ポランコ、カイル・ファーマーらがトレード候補に挙げられている。

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