「徳川一筋の忠義者」 壬生で企画展シンポジウム

 壬生町では11月23日、江戸時代に、現在の壬生町に続く藩を収めた鳥居家の先祖で徳川家に仕えた鳥居元忠と家康の子孫を招いたシンポジウムが開かれました。

 このシンポジウムは、幼少期から徳川家康に仕え「徳川一筋の忠義者」と呼ばれた鳥居元忠に関する資料を集めた企画展が、壬生町の歴史民俗資料館で開催されているのに合わせて開かれたもので、町内外から800人ほどが参加しました。

 基調講演では、NHK大河ドラマ「どうする家康」で時代考証を務めた柴裕之さんが「徳川家康と鳥居元忠」をテーマに両家の歴史や2人の関係性について語りました。

 その後は、柴さんと徳川宗家の第19代目当主徳川家広さん、鳥居家の第16代目当主鳥居忠明さん、それに壬生町の小菅一弥町長によるパネルディスカッションも行われ、4人は、史料に残っていない人物像や史実の裏側などについて意見を交わしました。

 また、シンポジウムに先立って町内の日本料理店では、壬生藩の4代目藩主鳥居忠照が実際に食べていたとされる料理を現代風にアレンジした「壬生お殿様料理」の試食会が行われました。徳川家広さんと鳥居忠明さんも参加し、かんぴょうや鮎など地元の名物を使った料理に舌鼓を打っていました。

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