左腕エリック・スタウトに日米韓球界が興味 7月から台湾でプレー

今オフは先発投手の補強を必要としているチームが多く、補強を目指すチームの目はアメリカ国内や日本球界だけでなく、台湾球界にも向けられているようだ。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、今年7月から台湾プロ野球の中信兄弟(中信ブラザーズ)でプレーしていた左腕エリック・スタウトに対し、メジャーリーグ、日本プロ野球、韓国プロ野球の各チームから関心が寄せられているという。日米間の3ヶ国による争奪戦に発展する可能性もありそうだ。

現在30歳のスタウトは2014年ドラフト13巡目(全体393位)指名でロイヤルズに入団し、2018年にメジャーデビュー。しかし、3度の登板で防御率23.14と滅多打ちを食らい、2018年9月にロイヤルズを解雇されたあと、パドレス、レッズ、マーリンズを渡り歩いたが、2019~21年はメジャーでの出場機会がなかった。

カブスとマイナー契約を結んだ2022年は4年ぶりのメジャー復帰を果たし、6月に金銭トレードでパイレーツへ移籍。結局、この年は2チーム合計で20試合に登板し、メジャー初セーブと初ホールドを記録したが、与四球率6.45と制球面に大きな課題を残し、防御率5.64に終わった。

昨季終了後にFAとなり、古巣カブスとマイナー契約を結んだが、4月中旬に解雇。その後、マリナーズとマイナー契約を結んだものの、マリナーズでもメジャー昇格を果たせず、7月下旬に解雇されて台湾球界に活躍の場を移した。今季マイナーAAA級では21試合(うち4先発)に登板して40回2/3を投げ、3勝1敗、1ホールド、防御率4.20、44奪三振を記録している。

中信兄弟に入団したあとは、12試合に先発して68回2/3を投げ、6勝5敗、防御率3.28、79奪三振を記録。与四球率1.70という数字が示す通り、安定したピッチングを見せ、その活躍を評価されて日米韓の3ヶ国から来季の戦力として関心を集めるようになった。

移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は「メジャーリーグのチームとの契約が成立しなかったとしても、日本プロ野球や韓国プロ野球のチームと契約することは、台湾プロ野球からのステップアップになる。そこでさらに成功を収めることができれば、今後メジャーリーグのチームと契約を結ぶ可能性は高まっていくだろう」と指摘。果たしてスタウトは来季、どの国のリーグでプレーすることになるのだろうか。

The post 左腕エリック・スタウトに日米韓球界が興味 7月から台湾でプレー first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.