35歳ディ・マリア、コパ・アメリカ2024を最後にアルゼンチン代表を引退「僕にとって最後の大会」

写真:アルゼンチン代表引退の時期を明言したディ・マリア ©Getty Images

ベンフィカに所属するアルゼンチン代表FWアンヘル・ディ・マリアが、自身の公式インスタグラムを更新。コパ・アメリカ2024終了後に同国代表を引退する意向を発表した。

2024年6月20日から7月14日にかけてアメリカで開催されるコパ・アメリカ2024が、ディ・マリアのアルゼンチン代表でのラストダンスの舞台となる。ディ・マリアは、自身の公式インスタグラムで次のような声明を発表した。

「さて、僕にとって最後の大会がやってくる。最近の皆さんからのオベーションがどれほど僕の魂を満たしてくれたか、言葉では表現できない。皆さんからの愛情と、チームメイトや友人たちとの一瞬一瞬を楽しんでいるよ。彼らなしでは、この物語から同じ感覚を得ることなどできない。それぞれの愛情が今の僕を作ったんだ」

「コパ・アメリカは、僕がアルゼンチン代表のシャツを着る最後の機会となる。魂の痛みと喉につかえるものを感じながら、キャリアの中で僕に起こった最も美しいものたちに別れを告げる。アルゼンチン代表のシャツを着て、汗をかいて、あらゆる誇りを感じる。ファンに感謝、家族に感謝、チームメイトや友人たちに感謝する。僕たちは歴史を作り続け、それは永遠に残っていく。さあ行こう、アルゼンチン!」

また、ディ・マリアは投稿の中で、現地時間11月21日に行われたFIFAワールドカップ(W杯)カナダ・メキシコ・アメリカ2026南米予選第6節のブラジル代表戦で発生した暴動についても言及。一部のアルゼンチンサポーターが憲兵隊と衝突し、執拗に警棒で殴られた件について「残念ながら、スタジアムに起こった出来事を見逃すことはできない」とつづり、特に子ども連れの家族が怯えながら試合観戦をしている現状に警鐘を鳴らした。

現在35歳のディ・マリアは、母国アルゼンチンのクラブであるロサリオ・セントラルのユース出身。2007年に移籍したベンフィカで本格的なブレイクを果たし、以降はレアル・マドリード、マンチェスター・ユナイテッド、パリ・サンジェルマン(PSG)、ユヴェントスといった欧州の名門クラブを渡り歩いた。

また、ディ・マリアはアルゼンチン代表でも長く活躍。昨年に行われたFIFAワールドカップ(W杯)カタール2022では、代表の“盟友”であるFWリオネル・メッシ(インテル・マイアミ/アメリカ)とともに36年ぶり3回目の優勝を成し遂げた。

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