一宮川の土のう不備検証へ  有識者会議が初会合

大雨当時に仮設堤防の高さ不足…  千葉県一宮川護岸工事検証会議 初会合

 2023年9月の台風13号の接近に伴う大雨をめぐり、千葉県茂原市で一宮川の仮設堤防の一部の土のうの高さが不足していた問題で、工事の管理体制や法的責任を検証する有識者会議の初会合が11月24日、千葉県庁で開かれました。

 この問題は、2023年9月の大雨の際、県が治水対策工事を進める一宮川の工事区間のうち5か所で、仮設堤防の土のうの高さが不足し周辺の浸水被害に影響した可能性が指摘されているものです。

 検証会議はこの問題について、過失の有無や工事の管理体制の在り方などを取りまとめることを目的としていて、弁護士2人が委員を務めます。

 初会合は、冒頭以外、非公開で行われ、土のうの高さが不足していた状況や県と工事業者との契約内容など、事実関係を確認したということです。

 検証会議の高橋一弥座長によりますと、会議では今後、施工業者や河川管理をする県の担当者へのヒアリングに加え、現場の視察なども行うということです。

一宮川護岸工事検証会議 高橋一弥 座長
「かなり専門的なことなので、私達だけが先を走っていても仕方がないので、少しずつやっていくしかない。ただいたずらに期間を延ばすつもりはないので、できるだけ集中的にやりたいと思っている」

© 千葉テレビ放送株式会社