捜索活動へ活躍期待 ダイアナ2号 妙高署が嘱託警察犬に任命 指導者の安本さん「社会貢献」うれしく

嘱託書を受け取る安本さんとダイアナ2号

県警本部は12月1日付で妙高市諏訪町の会社員、安本盛夫さん(56)と安本さんが飼育するラブラドール・レトリーバー犬(2歳、メス)の「ダイアナ2・オブ・サウス・スター号」を、嘱託警察犬指導者と嘱託警察犬に任命した。期間は来年11月30日までの1年間。24日、妙高警察署の大竹健一署長が安本さんに嘱託書を手渡した。

ダイアナ2号は今年10月、県警察学校で開かれた警察犬審査会で、においを手がかりに人の歩いた痕跡、落とした物を探す「足跡追及」の部門で合格。上越地区で唯一の警察犬となった。行方不明者の捜索などで活躍が期待される。

安本さんは平成21年から嘱託警察犬の指導歴があり、ダイアナ2号は4頭目。これまでの3頭はいずれもシェパード犬だった。3代目の「オーカス号」以来、活動は5年ぶりとなる。

安本さんは「犬を使った社会貢献に、また活動できることをうれしく思う。刑事事件や行方不明者の捜索などに協力できるよう、指導を頑張りたい」と意気込みを語った。

交付式後には安本さんの号令に従って行動させる服従訓練、手のにおいを付けた布を嗅ぎ当てる臭気選別訓練の実演が行われた。

安本さんによると、ダイアナ2号はいたずら好きの性格。訓練当初は1歳で遊びたい盛りの時期ということもあり、成果が出ないことが続いたが、成長を根気よく待ったという。「違う犬種でも、しっかり教えれば付いてきてくれるということが経験できた」と実感を込めた。

大竹署長は「当署管内に警察犬がいることで、犯罪捜査だけでなく、行方不明高齢者の捜索などでも迅速な対応が可能になる」と期待を述べた。

訓練の成果を披露

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