グティエレスに複数の球団が興味 トミー・ジョン手術で今季は全休

フランシス・ロメロ記者によると、今季終了後にレッズの40人枠から外されてFAとなった28歳の右腕ブラディミール・グティエレスに対し、複数のチームが興味を示しているようだ。昨年7月にトミー・ジョン手術を受けた影響で今季はメジャーでの登板がなかったグティエレスだが、ロメロ記者はグティエレスが2024年シーズンの復帰に向けて毎日トレーニングを続けていることを映像付きでリポートしている。先発投手の補強を必要としているチームが多いことも追い風となりそうだ。

キューバ出身のグティエレスはマイナー時代に有望株として期待されたが、2020年には薬物規定違反で80試合の出場停止処分を受けたこともある。同年末にルール5ドラフトからのプロテクトのために40人枠入りを果たし、2021年5月にメジャーデビュー。最初の4先発で3勝を挙げると、そのまま先発ローテーションに定着し、最終的には22先発で114イニングを投げ、9勝6敗、防御率4.74、88奪三振をマークした。

2022年は開幕から先発ローテーションの一角を担ったが、最初の8先発で1勝6敗、防御率7.71と結果を残せず、6月にブルペンへ配置転換。その後、右ひじの内側側副靭帯を痛めて故障者リスト入りし、7月にはトミー・ジョン手術を受けてシーズン終了となった。

今季は7月から8月にかけてルーキー級で2試合、AAA級で3試合、合計5試合のリハビリ登板を行ったが、メジャー復帰を果たせないままシーズン終了。10月上旬にロースターの40人枠から外され、10月下旬にはFAとなった。

グティエレスは2027年シーズンまで保有できるうえに、まだマイナー・オプションも残しているため、ロースターの柔軟性を保ちつつ先発投手の頭数を確保したいチームにとっては格好の補強ターゲットとなる。メジャー最低保証年俸に近い金額で獲得できる可能性がある点も大きな魅力だろう。先発投手の需要が極めて高い今オフは、今季を全休したグティエレスのような投手に複数のチームが興味を示しても決して不思議ではない状況となっている。

The post グティエレスに複数の球団が興味 トミー・ジョン手術で今季は全休 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.