タイガースが前田健太との契約交渉を本格化か 米記者がリポート

「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者によると、タイガースと前田健太の契約交渉がここ数日間で本格化しているようだ。タイガースについては先日、地元紙「デトロイト・フリー・プレス」のエバン・ペッゾルド記者が前田に対して「真剣な興味」を示していることを報じていた。若手が多い投手陣にベテランの経験値を加えるだけでなく、日本人投手を獲得することで日本人投手市場での存在感を高める狙いがあるとみられている。

トミー・ジョン手術により2022年シーズンを全休した前田は、2年ぶりのメジャー復帰となった今季、21試合(うち20先発)に登板して104回1/3を投げ、6勝8敗、防御率4.23、117奪三振を記録。故障者リスト入りする前の4先発(0勝4敗、防御率9.00)を除けば、17試合で6勝4敗、防御率3.36とまずまずの活躍を見せていた。そうした今季の働きを踏まえ、移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は35歳の前田が得る契約を2年3600万ドルと予想している。

タイガースの先発陣はタリック・スクーバル(27歳)、ケーシー・マイズ(26歳)、マット・マニング(25歳)、リース・オルソン(24歳)、ソーヤー・ギブソン=ロング(25歳)という非常にフレッシュな顔ぶれ。他の先発候補もジョーイ・ウェンツ(26歳)、ボー・ブリスキー(25歳)、アレックス・ファエド(28歳)、メイソン・イングラート(24歳)など非常に若く、十分な経験値を持つ先発投手は1人も見当たらない。経験豊富なベテランを加えるという意味で、前田獲得はチーム状況にフィットすると言えるだろう。

ツインズは今季のサイ・ヤング賞投票で2位となったソニー・グレイがFAとなっているが、ペイロール削減の方針が報じられており、グレイとの再契約は現実的ではない。パブロ・ロペス、ジョー・ライアン、ベイリー・オーバーの3人はある程度計算できるものの、前田との再契約に失敗すれば、主力クラスの先発投手を2人失うことになる。補強資金捻出のためには、ホルヘ・ポランコやマックス・ケプラーといった主力野手のトレードが必要とも言われており、今後どんな動きを見せるか注目される。

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