元イングランド代表GKのポール・ロビンソン氏が、イギリスのウェブメディア『フットボール・インサイダー』のポッドキャスト番組『インサイド・トラック・ポッドキャスト』に出演し、エヴァートンがファイナンシャル・フェアプレー違反により勝ち点10ポイントが剥奪された件について独自の見解を述べた。
プレミアリーグではエヴァートン以外にも、マンチェスター・シティやチェルシーもファイナンシャル・フェアプレー違反の疑いで独立委員会の調査を受けている。特にマンチェスター・シティは2009-10シーズンから2017-18シーズンまでの間に115件の財務違反の告発を受けており、それらが違反だと認定された場合は、より大規模なペナルティーが科される可能性がある。
こうした状況について、ロビンソン氏はこのように語っている。
「エヴァートンだけが罰を受けるのであれば、それはひどい話だ。これが前例となって今後の手続きが行われるはずだ。クラブの規模や資金力に関係なく、こういった罰則は受け継がれていかなければならない」
「エヴァートンが10ポイントを剥奪されたのであれば、マンチェスター・シティは50ポイント…60ポイント…70ポイントの剥奪が適当だと判断されるかもしれない。そのうえで、エヴァートンの処分も調整が必要になってくるだろう」
「プレミアリーグは前例を作った。その勝ち点剥奪が有効であるならば、他のクラブもそれに従わなければならない」
もしロビンソン氏の主張どおり、マンチェスター・シティの勝ち点が70ポイント剥奪された場合は、ほぼ間違いなく降格となるだろう。2022-23シーズン(勝ち点89)に照らし合わせれば、剥奪後の勝ち点は19となり、サウサンプトン(同25)を下回る最下位という計算となる。93ポイントを稼いだ2021-22シーズン(勝ち点93)でも23ポイントで19位ワトフォードと同じ勝ち点となり、やはり降格に該当する。
ただ、『フットボール・インサイダー』は「確かな情報筋からの話」を踏まえ、マンチェスター・シティが無罪判決を受けることに「大きな自信を持っている」としている。