憧れのセガやカプコンから内定ゲット! 沖縄国際大学の3人、グラフィックデザイナーに 在学中に制作した仮想空間とは?

 沖縄国際大学の産業情報学科4年の3人が、難関の大手ゲーム会社への就職内定を受けた。セガ札幌スタジオに松本りえさん(北谷高出身)、カプコンには屋富祖伶子さん(糸満高出身)と榎木丸奈々さん(鹿児島・武岡台高)。いずれもコンピューターグラフィックス(CG)のデザイナーとして、憧れの職場で働くのを心待ちにしている。

 3人はこれまで那覇市やNHK沖縄放送局と協力し、老朽化で解体が予定される那覇市民会館をCGで仮想空間に再現するプロジェクトに取り組むなどしてきた。

 これらの活動が「コミュニケーションの大切さを学ぶことができた」と松本さん。企業へのアピールにもつながったといい、「楽しさや驚きを届けることができるよう、いろんなことに挑戦したい」と意気込む。

 高校の時からエイサー団体に所属し、エンターテインメントで人に感動を与える魅力に引かれたという屋富祖さん。同社の人気作品「バイオハザード」の世界観に憧れてきただけに喜びもひとしおだ。

 鹿児島出身の榎木丸さんはCG以外にもゲーム開発やウェブ開発などマルチに学べることに引かれ、沖国大に入学。「夢を諦めず粘り強く取り組んでいくことの大事さを学んだ。ゲームを通して笑顔と感動を届けたい」と意欲を語った。

 3人を指導した同科の大山健治学科長は「大学では幅広くいろんなことを学んだ。さらに貪欲に学んで多くの人に愛され感動を与えるクリエーターになってほしい」と激励した。(社会部・新垣亮)

大手ゲーム会社への就職内定を喜ぶ(左から)松本りえさん、屋富祖伶子さん、榎木丸奈々さん=沖縄国際大学

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