Rソックスとパドレスがジャリエル・ロドリゲスの自主トレを視察

野球リポーターのフランシス・ロメロ記者によると、今年3月のワールド・ベースボール・クラシックの直後に亡命し、中日ドラゴンズから契約解除となってFAの資格を取得したジャリエル・ロドリゲスが日本時間11月26日にプライベートのワークアウトを実施。ロドリゲスは2イニングを投げたが、その様子を視察するためにレッドソックスとパドレスの関係者が訪れていたようだ。両チームとも投手補強が必要であり、比較的安価な選択肢として、ロドリゲスの獲得を検討しているとみられる。

現在26歳のロドリゲスは2020年から2022年までの3シーズン、日本球界でプレー。最初の2年間は先発で起用され、目立った活躍ができなかったものの、リリーフに回った2022年は56試合に登板してリーグ最多の39ホールドを挙げるなど、6勝2敗、防御率1.15と素晴らしい働きを見せた。今年3月のワールド・ベースボール・クラシックはキューバ代表で先発投手として起用され、2試合で7回1/3を投げて防御率2.45を記録。大会後、来日することなく亡命し、現在はドミニカ共和国でトレーニングを行っている。

移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」はFA選手ランキングでロドリゲスに28位という評価を与えており、4年3200万ドルの契約を結ぶことを予想している。ロメロ記者は以前、10チームがロドリゲスに興味を示していることを報じていたが、そのなかにレッドソックスとパドレスは含まれていなかったようだ。一方、「タンパベイ・タイムズ」のマーク・トプキン記者は、ロドリゲスの先月のワークアウトに15チームが出席していたことを伝えており、そのなかにはレイズも含まれていたという。

投手補強が今オフの最優先課題となっているレッドソックスは、タナー・ハウク、ギャレット・ウィットロック、カッター・クロフォードなど先発とリリーフの両方をこなせる投手が複数いる。ロドリゲスも先発とリリーフの両方の経験があるため、こうした投手たちを競争させて投手陣全体のレベルアップにつなげることを目論んでいるのかもしれない。

一方のパドレスは、ペイロール削減の方針が報じられるなかで、ブレイク・スネル、マイケル・ワカ、セス・ルーゴ、ニック・マルティネスと多くの主力投手がFAに。大物FA投手を獲得するような予算はないため、比較的安価な契約で獲得できる可能性があるロドリゲスを補強ターゲットとしているのだろう。

ロドリゲスは先発でダメだった場合にリリーフに回せるため、リスクの低い補強ターゲットとも言える。多くのチームからの関心が報じられているが、どのくらいの金額でどのチームと契約することになるのだろうか。

The post Rソックスとパドレスがジャリエル・ロドリゲスの自主トレを視察 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.