ドジャースとブレーブスもノラに大型契約を提示していた 米報道

今オフの移籍市場はまだほとんど大きな動きがなく、フィリーズが右腕アーロン・ノラと7年1億7200万ドルで再契約を結んだのが目立つ程度である。ノラの再契約について、地元紙「フィラデルフィア・インクワイアラー」のスコット・ローバー記者は、ドジャースとブレーブスからも大型契約のオファーが届いていたことを報じている。ノラのもとには7年1億7200万ドルを上回るオファーもあったようだが、ノラは残留を希望し、フィリーズもその想いに応えてノラ側が満足するだけのオファーを提示した。

ローバー記者によると、ドジャースはノラに対して1億6500万ドル前後のオファーを提示していたようだ。今オフのドジャースは、大谷翔平の獲得を目指すのと並行して、先発投手の補強が急務となっており、山本由伸の争奪戦にも加わっているとみられる。ノラにこれだけのオファーを提示していたという事実は、ドジャースが大谷獲得と大物投手補強を両立させるだけの予算を確保していることの証と言えるだろう。

また、ブレーブスは6年1億6200万ドルからスタートし、最終的にはそれを上回るオファーを提示したとみられている。移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」はこれについて「ノラの獲得に必要な金額はおそらくブレーブスの補強予算の大部分を占めていただろう」と伝えている。アレックス・アンソポロス編成本部長はペイロール増額の方針を明らかにしているが、どれくらい増やすつもりなのかは明らかになっていない。

ドジャースとブレーブス以外にもノラの獲得に乗り出していた球団があったとみられ、フィリーズを上回るオファーを提示したチームがあったことも明らかになっている。しかし、ノラはフィリーズ残留を望み、フィリーズがノラ側を満足させるだけのオファーを提示したため、フィリーズとの再契約という形で争奪戦は決着したようだ。

なお、「ボストン・グローブ」のアレックス・スパイアー記者によると、投手補強を目指すレッドソックスは、ノラの争奪戦には積極的に加わっていなかったようだ。レッドソックスはノラやブレイク・スネルよりもジョーダン・モンゴメリーと山本の獲得を優先していることが報じられている。

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