カナダで「沖縄ナイト」10周年 通堂ラーメンで音楽や料理を満喫 参加者ら故郷に誇り

沖縄の歌の生演奏で盛り上げた(左から)ジェナール・アーヤさん、三島裕司さん、SHOさん、高木哲也さん=カナダ・トロント市

●ワールド通信員ネット@カナダ

 【小橋川慧通信員】「沖縄料理を食べて仲間の輪を広げよう」をキャッチフレーズに、トロント市ダウンタウンの通堂ラーメン(上地耕太店長)で、10周年となる「沖縄ナイト」が12日に開かれた。沖縄県人会球陽会のケン・デービス副会長ら役員も初参加し、約50人の若者と共に音楽ライブなどを満喫した。

 メインイベントは、モントリオールから駆け付けた三線担当のSHOさん(さいたま市出身)、ギターのジェナール・アーヤさん(インドネシア出身)、ベースの三島裕司さん(福岡市出身)、ドラムの高木哲也さん(トロント市出身)の4人による生演奏。「島唄」で始まり、「アンマー」「島人ぬ宝」「オワリはじまり」など沖縄の歌10曲を熱唱した。

 締めの「オジー自慢のオリオンビール」では全員が立ち上がって手踊りし、バンドは「アンコール」の連呼に「小さな恋のうた」で応えた。 

 来場した島袋貴咲さんは名護市出身で、トロントに来て1年半。市内の別のラーメン店で働いている。「沖縄ナイトは新しい人たちと出会える場。小さな島の音楽が海を渡ってたくさんの人たちを喜ばせている」とうれしそうだった。

 西原町出身の花城和真さんは、2015年にトロントに来て建築関係の技術を学ぶ。那覇市出身の當山育未さんは16年からジョージ・ブラウンカレッジでファッションデザインを勉強中だ。

 共に沖縄ナイトを楽しみ、故郷に誇りを感じている様子だった。

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