アンチェロッティ監督はケパを重用も、スペインメディアはルニンを高く評価「論争は再び巻き起こる」

レアルの正守護神を争うルニン[写真:Getty Images]

レアル・マドリーのハイレベルなGKのポジション争いについて、スペイン『アス』が論じている。

マドリーは今季の開幕直前に絶対的GKのティボー・クルトワが重傷を負い、長期離脱というアクシデントに見舞われた。

急遽代役を探す中で、開幕2試合はアンドリー・ルニンがゴールをマウスを守り、2連勝。第3節以降はチェルシーから期限付き移籍で加入したケパ・アリサバラガが先発の座に付いている。

ただ、ケパも8日にホームで行われたチャンピオンズリーグ(CL)グループC第4節ブラガ戦のウォーミングアップ中に、右足内転筋に軽度の肉離れを発症。再びの出番を得たルニンはそのブラガ戦でクリーンシートを達成し、CLを含めた以降3試合は全勝で2つのクリーンシートにPKストップが1回、1失点を喫したが、『アス』は「バレンシアを褒めるべきもの」と評している。

被シュート数にも影響を受けるが、ルニンのセーブ率は90%とケパの76%を上回り、出場5試合のうち6割がクリーンシートとの数字も公開。一方で、ケパも加入後は13試合で10失点、6つのクリーンシートと、この上ない成績を残しており、クルトワの不在にも関わらず、ハイレベルなポジション争いが行われていると示唆する。

両守護神のパフォーマンスをあって、マドリーの失点数はリーグ最少の「9」。その中でカルロ・アンチェロッティ監督はカディス戦後に「重要なのは、ケパが負傷したときでもルニンがきちんと準備を整えていて、うまく回ったということだ。しかし、ケパはグラナダ戦で復帰すると思うし、準備ができていれば、プレーするだろう」と、ケパが復帰すれば、再びケパを起用するとのコメントを残している。

29日のCLナポリ戦ではルニンの出場が予想されるが、「この試合の内容次第で守護神をめぐる周囲の論争は再び巻き起こるだろう」と結んでいる。

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