鳥インフル「消毒徹底を」 長崎県対策会議

関係者に消毒の徹底などを呼びかけた鳥インフルエンザ防疫対策会議=県庁

 長崎県は27日、鳥インフルエンザ防疫対策会議を県庁で開き、県内の家禽(きん)農場へのウイルス侵入を防ぐため、消石灰の早期散布による消毒の徹底を関係者に呼びかけた。
 今季初めて高病原性鳥インフルエンザの陽性が25日に佐賀県鹿島市の養鶏場で確認された後、27日には茨城県笠間市内でも発生。長崎県によると、県内全127戸の家禽農場では25日時点で異常の報告はない。県内自治体のうち大村市が鹿島市と隣接している。
 会議には養鶏や養卵の関係団体、事業者などの約40人が出席した。長崎県担当者は、移動または搬出の制限区域となった佐賀県3市2町(鹿島、嬉野、武雄、白石、太良)に立ち入らないことを推奨。入らなければならない場合は区域内に設置された消毒ポイントを利用するよう助言し、「最大の危機意識を持って(防疫対策を)実践してほしい」とした。
 長崎県は27日から家禽農場に消石灰の配布を開始し、12月8日までの散布を命令。ウイルスを媒介する野鳥や野生動物の侵入防止策の徹底を求めている。県内では昨年12月、佐世保市江迎町の養鶏場で鳥インフルエンザが確認された。

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