旬を迎えている信州の特産・リンゴが、今年は〝不作〟です。長野市で人気の直売所では、「贈答用」が一つもないという事態に陥っていました。
飛ぶように売れているのは、「サンふじ」!しかし、今年は異変が起きています。
■女性客(白馬村から)
「いつも実家とかに贈るんですけど、贈るリンゴが全然なくて」
(Qじゃあ今年は贈るのはなし?)
「いや、贈りますけど、(入荷が)いつになるか分からないって言われました」
長野市の共和園芸農業協同組合直売所では、「特秀」「秀」「赤秀」の順にランク分けがされているのですが…
■吉田一平アナウンサー
「見渡す限り『赤秀』ですね。『赤秀』『赤秀』ここも『赤秀』…」
■共和園芸農業協同組合・西沢武彦さん
「『特秀』『秀』を本来ならお客さんにお届けしたいところなんですが。3番手クラス(赤秀)を店には出している」
贈答用の「特秀」「秀」がないという異例の事態です。
(Qそんなことあったんですか?)
■共和園芸農業協同組合・西沢武彦さん
「いや~初めてです」
そのため、こんな現象が…
(Q自家用?)
■男性客(千曲市から)
「自家用じゃない、贈答用と言うか…これしかないんですよ。本当はもっと良いのが欲しいんですけど」
本来贈答用ではないものを親戚に贈ることにしました。
こちらの直売所は、春先の凍霜害や夏の猛暑などの影響でリンゴの入荷量が去年に比べておよそ3割減。
さらに資材高騰なども重なり、300円~500円ほどの値上がりも…。
■共和園芸農業協同組合・西沢武彦さん
「見てもらって分かる通り、色の薄いものですとか、乾いた傷(もの)、変形したものをうちは「わけあり品」として通常より少し安く販売」
今後の入荷は不透明な状況です。