上越勢初、悲願達成 上越、「北信越」に昇格 U-18サッカープリンスリーグ プレーオフ勝ち抜く

プリンスリーグ北信越昇格を決めた上越サッカー部メンバーと駆け付けたサポーター(チーム提供)

上越から悲願の北信越リーグ昇格―。高円宮杯JFA・U―18(18歳以下)サッカープリンスリーグ北信越プレーオフが25、26の両日、石川・能登島グラウンドで行われ、県1部リーグを制した上越が挑戦。ブロック戦で連勝し、上越勢初のプリンスリーグ北信越参入を決めた。

北信越各県上位の8チームが2ブロックに分かれ、トーナメントで対戦。上越はBブロック1回戦で鵬学園セカンド(石川2位)に3―2と競り勝ち、翌日の昇格決定戦で福井商(福井1位)に6―0と大勝した。計9ゴールいずれも得点者が異なる「全員攻撃、全員守備」を展開し、目標を手にした。

2016(平成28)年4月、横浜F・マリノスユース出身で、Jリーグ水戸、大分、松本などでプレーした藤川祐司監督(36)が20代後半で就任。部員と一緒にピッチに立ち、プレーを体現し、熱い指導を展開してきた。入る前に5人の同好会だった部員は現在約120人に増大。県4部から一つずつ上がり、8年目の今年、県1部リーグを初制覇し、一気に北信越リーグへと駆け上がった。

競技だけでなく、掃除や除雪など地域活動にも力を入れて社会に貢献。その姿勢をたたえ、応援しようと、スポンサー各社の支援や後援会組織も発足。今大会にも大勢のサポーターが石川まで訪れ、勝利を後押しした。

藤川監督は「まだ通過点だが、一つ成し遂げることができた。サポートしてくださる全ての方のエネルギーで昇格を引き寄せたと思う」と感謝し、「サッカーも強く、人も育て、地域に貢献する。これからも信念をぶらさずに果敢にチャレンジしていきたい」と、成長を続けるチームの可能性を信じて話した。

© 株式会社上越タイムス社