タイガースが前田健太獲得を正式発表 「ベテランを加えたかった」

日本時間11月29日、タイガースはツインズからFAとなっていた35歳のベテラン右腕、前田健太と2年契約を結んだことを正式に発表した。年俸は2024年シーズンが1400万ドル、2025年シーズンが1000万ドルで、2年総額2400万ドルの契約となる。スコット・ハリス編成本部長は「先発ローテーションにベテランを加えたかった。我々が試合に勝つのを手助けしてくれるだろうし、チーム内の若い先発投手たちにいい影響を与えてくれると思う」と前田の獲得に動いた狙いを説明した。

前田はトミー・ジョン手術で2022年シーズンを全休したため、今季は2年ぶりのメジャー復帰。4月の4先発は0勝4敗、防御率9.00と全く調子が上がらず、右上腕三頭筋を痛めて故障者リスト入りしたが、6月下旬に戦列復帰すると、それ以降は防御率3.36と安定したパフォーマンスを見せた。シーズントータルでは21試合(うち20先発)に登板して104回1/3を投げ、6勝8敗、防御率4.23、117奪三振を記録。メジャー通算では65勝49敗6セーブ、9ホールド、防御率3.92をマークしている。

ハリス編成本部長は「ケンタはたくさんのことをとても上手にこなしている。しっかりストライクを投げられる投手だし、空振りを奪うことができる変化球を複数持っている。優れた競争者であり、素晴らしいチームメイトでもある。我々は彼のことを本当に気に入っているんだ。若い投手たちにいい影響を与えてくれると思う」と前田のことを高く評価。「今年6月に故障者リストから復帰したあとのピッチングは特によかった。8月には球速も戻っていたし、その勢いが2024年、2025年に続くことを期待している」と来季以降の活躍に期待を寄せた。

タイガースの先発陣は、タリック・スクーバル、マット・マニング、ケーシー・マイズ、リース・オルソン、ジョーイ・ウェンツ、アレックス・ファエド、ソーヤー・ギプソン=ロングと20代の若い投手ばかりが並んでおり、経験豊富な前田は唯一のベテランとして貴重な存在。先発陣のリーダーとしても期待がかかる。また、タイガースにとっては2000年の野茂英雄、木田優夫以来となる日本人選手であり、ハリス編成本部長は「ケンタがデトロイトで素晴らしい経験をすることによって、ほかの日本人選手たちがデトロイトでプレーしたいと思うようになってほしい」とも話している。

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