カブスとレッズが大物投手獲得を狙う 「活発にトレード交渉中」

複数の大物投手がトレード候補に挙がっている今オフの移籍市場だが、ともにナ・リーグ中地区に所属するカブスとレッズが大物投手獲得を目指してトレード市場で活発に動いているようだ。「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者は、この両チームがシェーン・ビーバー(ガーディアンズ)とタイラー・グラスノー(レイズ)の獲得を目指してトレード交渉を行っていることを伝えている。両投手とも1年後にFAとなるため、今オフ中にトレードされることが有力視されている。

現在28歳のビーバーは60試合制の短縮シーズンだった2020年に最多勝、最多奪三振、最優秀防御率の投手三冠を獲得し、満票でア・リーグのサイ・ヤング賞を受賞したこともあるガーディアンズのエース右腕。今季は21試合に先発して128イニングを投げ、6勝6敗、防御率3.80、107奪三振を記録した。若手投手が次々に台頭しているチーム事情もあり、以前からトレードの噂が絶えず、MLB公式サイトでガーディアンズを担当するマンディ・ベル記者は「今夏の故障がなければ、すでにトレードされていたはず」との見解を示している。

一方、現在30歳のグラスノーはエース級のポテンシャルを持ちながらも相次ぐ故障に悩まされてきた右腕。メジャー8年目の今季は左わき腹を痛めて出遅れたものの、5月下旬に復帰すると、21試合に先発して自己最多の120イニングを投げ、10勝7敗、防御率3.53、162奪三振をマークした。レイズは現時点でペイロールが球団史上最高額を大幅に上回っており、今オフはペイロール削減に動く見込み。グラスノーは来季の年俸が2500万ドルとチーム内でダントツの金額になっており、トレードされる可能性が高いとみられている。

レッズはカージナルスと契約したソニー・グレイの獲得に動いていたことが報じられるなど、若手ばかりの先発投手陣に実績のあるエース格を加えることを目指しているとみられる。一方のカブスは、ジャスティン・スティール、カイル・ヘンドリックス、ジェイムソン・タイオンの3人を除くと、先発投手陣の顔ぶれが不透明であり、計算できる投手を手に入れたいという狙いがあるのだろう。

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