ブリュワーズが有望株ジャクソン・チョーリオとの長期契約を交渉中

米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者が伝えたところによると、ブリュワーズは「MLBパイプライン」のプロスペクト・ランキングで全体2位という高い評価を受けている超有望株ジャクソン・チョーリオとの長期契約に向けて交渉を行っているようだ。ベネズエラ出身のチョーリオはまだ19歳で、メジャー経験がないのはもちろんのこと、マイナー最上位のAAA級でも6試合しか出場していない。なお、ブリュワーズのマット・アーノルドGMはこの件についてコメントを避けている。

チョーリオは2021年1月にブリュワーズと契約。2022年にA級、A+級、AA級の3階級合計で99試合に出場して打率.288、20本塁打、75打点、16盗塁、OPS.880をマークすると、AA級とAAA級でプレーした今季も合計128試合で打率.282、22本塁打、91打点、44盗塁、OPS.805と好成績を残し、2年連続でブリュワーズのマイナー最優秀選手に選ばれている。「MLBパイプライン」のプロスペクト・ランキングでは全体2位にランクインしているが、これは球団史上最高位である。

メジャー経験のないマイナーリーガーとの長期契約は、過去にジョン・シングルトン(アストロズ)の5年1000万ドル、スコット・キンガリー(フィリーズ)の6年2400万ドル、エロイ・ヒメネス(ホワイトソックス)の6年4300万ドル、エバン・ホワイト(マリナーズ)の6年2400万ドル、ルイス・ロバートJr.(ホワイトソックス)の6年5000万ドルと5例あるが、ローゼンタール記者によると、ブリュワーズがチョーリオの代理人と話し合っている契約条件は、これらを上回るものだという。この報道からはブリュワーズのチョーリオへの評価の高さと期待の大きさがうかがえる。

もし今オフ中に長期契約が成立すれば、ブリュワーズはFAのタイミングを調整するためにチョーリオのサービスタイム(メジャー登録日数)を気にする必要がなくなるため、スプリング・トレーニングでのパフォーマンス次第では、開幕ロースターに抜擢される可能性も出てくる。ブリュワーズはクリスチャン・イェリッチを筆頭に、タイロン・テイラー、ギャレット・ミッチェル、サル・フリーリック、ジョーイ・ウィーマーと外野が人員余剰気味になっており、チョーリオの早期昇格はチーム編成にも影響を与えることになるだろう。

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