岩渕麗楽、3年後の五輪へ成長期す 「今だから試せることやる」

取材に応じるスノーボード女子の岩渕麗楽=20日、埼玉県嵐山町

 スノーボードのワールドカップ(W杯)が12月から本格化する。ビッグエア女子2季連続の種目別優勝が懸かる岩渕麗楽(バートン、一関学院高―法大)は「今のタイミングだからこそ試せることをやる。自分に必要なものを洗い出し、3年後の(ミラノ・コルティナダンペッツォ)五輪に向けて詰めていけたら」と今季を位置づける。

 夏場は屋外ジャンプ施設で板の踏み方から滑りを変え、横回転を増やすことを重視。「これまでは精度を上げる練習がメインだったが、今できる回転数だと限界がある。3年後までにやり慣れて、貯金をつくりたい」との狙いからだった。

 昨季の世界選手権のビッグエアは負傷棄権。6位だったスロープスタイルで、ミア・ブルックス(英国)が横4回転技を決めて史上最年少で優勝を果たした。一発の技で競うビッグエアでも成功例のない大技を目にして「自分もやらないといけない」と覚悟を固めた。

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