メッツが元ヤンキースのセベリーノ獲得へ 1年1300万ドルで合意か

今オフ、メッツの編成本部長に就任したデービッド・スターンズが見せた最初の大きな動きは、バウンスバック候補の先発要員を獲得することだった。日本時間11月30日、MLB公式サイトが関係者から得た情報によると、メッツはヤンキースからFAとなっていた先発右腕ルイス・セベリーノと1年1300万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。2018年に19勝を挙げたこともある29歳の右腕は、プレーの拠点をブロンクスからクイーンズに移して完全復活を目指すことになる。

ドミニカ共和国出身のセベリーノは2015年にメジャーデビューし、最初の2シーズンで合計8勝を挙げたあと、2017年に14勝、2018年に19勝と着実に成長を遂げ、ヤンキースの先発ローテーションの中心的存在となっていった。しかし、2019年に右肩の故障で長期離脱すると、2020年はトミー・ジョン手術で全休。2021年に試運転したあと、2022年は19先発で7勝3敗、防御率3.18と復活の兆しを見せたが、今季は19試合(うち18先発)の登板で4勝8敗、防御率6.65に終わった。

メッツは今季途中にジャスティン・バーランダーとマックス・シャーザーを放出したのに加え、シーズン終了後にはカルロス・カラスコがFAとなったため、先発ローテーション5枠のうち、千賀滉大とホセ・キンタナの2枠しか埋まっていない状況だった。ここにセベリーノが加わり、5枠中3枠が確定したことになる。

来季のメッツは2025年以降のコンテンドに向けた「移行期間」のシーズンとなる可能性があり、今後の補強もセベリーノのようなバウンスバック候補が中心になるとみられる。ただし、25歳の山本由伸に関しては、即戦力というだけでなく、中長期的な戦力としても計算できるため、メッツは全力で獲得に動くことが予想されている。

セベリーノとしては来季開幕からメッツの一員として好投を続ければ、シーズン途中にコンテンダーへ移籍するチャンスがあり、シーズン終了後には再びFAとなって複数年契約を狙えるだろう。今後のキャリアを大きく左右する、重要な1年を迎えることになりそうだ。

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