メッツが内野のバックアップを確保 ウェンドルと1年契約で合意

先発右腕ルイス・セベリーノとの契約合意が報じられているメッツがさらなる補強に動いた。MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、メッツはマーリンズからFAとなっていた33歳のベテラン内野手、ジョーイ・ウェンドルとメジャー契約を結ぶことで合意に至ったという。1年200万ドル前後の契約で、成績に応じた出来高も設けられているようだ。今季は遊撃に専念したウェンドルだが、本来は二塁や三塁も守れる内野のユーティリティであり、内野のバックアップ役を務めることになるだろう。

ウェンドルは2012年ドラフト6巡目指名でインディアンス(現ガーディアンズ)に入団したあと、2016年にアスレチックスでメジャーデビュー。レイズへ移籍した2018年には自己最多の139試合に出場して打率.300をマークし、2021年には自己最多の11本塁打を放ってオールスター・ゲーム初選出も果たした。

2022年からはマーリンズでプレーし、二塁、三塁、遊撃の3ポジションを兼任した2022年とは対照的に、今季は守備に就いた107試合すべてが遊撃手としての出場。守備面ではDRS(守備防御点)+6とまずまずの働きを見せたものの、打撃面では打率.212、2本塁打、20打点、7盗塁、OPS.554という自己ワーストのシーズンとなった。

メッツの内野陣は、一塁にピート・アロンソ、二塁にジェフ・マクニール、遊撃にフランシスコ・リンドーアという不動のレギュラーがいる一方で、三塁は若手有望株のブレット・ベイティとロニー・マウリシオに競わせる方針。ウェンドルの存在は、両者が共倒れとなった場合の保険になる。また、マクニールやリンドーアの休養日にはウェンドルが二塁や遊撃を守ることになるだろう。

セベリーノやウェンドルの獲得からうかがえるのは、メッツが2024年を「本気の勝負シーズン」ではなく「2025年以降に備えた移行期間のシーズン」と位置付けていること。全力を注ぐとみられる山本由伸の獲得以外は、大きな補強を行わないオフシーズンとなるかもしれない。

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