甘いキスシーンがYouTubeで350万回再生!成功のカギは共演の化学反応

「冬のソナタ」がNHKBSで日本初放送され、日本に韓流という一大ムーブメントが巻き起ってから、今年で20年。今もなお進化を続ける韓国ドラマにおいて、ここ数年、新たに注目を集めているジャンルが、BL(ボーイズラブ)と呼ばれる男性同士の恋愛模様を描いた作品だ。

そこで本コラムでは、韓国BLドラマの名監督の手腕やキャスティングからヒットの法則をひも解いてみる。今、まさに花盛りを迎える魅惑の韓国BL。その世界を知れば、新しい恋が見つかるかも?


甘いキスシーンがYouTubeで350万回再生!
愛を交わす名場面が心を溶かす

ロマンス作品の醍醐味といえば、スキンシップやキスシーンなどのラブシーン。韓国ドラマではこれまで「キャンディーキス」「泡キス」「水中キス」といった伝説のキスシーンが数多く生まれ、ファンの心をつかんできたが、BLドラマでもやはり甘いキスシーンやラブシーンは話題になるポイントだ。

感情の高まりや思いを伝えるための衝動的なキス、子犬のようにじゃれあう甘酸っぱくてくすぐったいキス、あえてシルエットだけで情感たっぷりにみせる美しいキスなど、さまざまな名場面が視聴者の心を溶かしている。

特に、「To My Star」シリーズはシーズン1最終話のキスシーンがSNS上で話題に。オフィスロマンスの「プンドク荘304号室の事情」(22)も、YouTubeで公開されたキスシーンのビハインド映像が再生回数350万回を突破するなど、熱い反響を呼んでいる。

成功のカギは共演の化学反応
メイキング映像でも相性の良さを堪能!

そうした作品の話題性や成功に欠かせないのが、カップルを演じる俳優同士のケミストリーだ。各作品オーディションの時点でキャストのビジュアルや演技のバランスをチェックしているが、俳優同士の仲の良さが演技に好影響をもたらす場合も多い。

例えば、「プンドク荘304号室の事情」は、韓国BLドラマ初の吸血鬼ロマンス「君の唇を噛みたい」(21)に主演したキム・ジウンとユン・ソビンが再共演を果たした異例のケース。

「プンドク荘304号室の事情」キム・ジウン©2022 Moving Pictures Company Co., Ltd. All rights reserved

二人の相性の良さに着目した製作陣が出演をオファーし、オーディションなしで起用されることになった。同作ではキム・ジウンがツンデレ上司、ユン・ソビンが真面目で愛らしい部下を好演。共演2作目とあり、前作よりもさらにレベルアップしたチームワークを披露している。

なお、韓国BLドラマはYouTubeにメイキング映像が公開されることが多く、台本の読み合わせや撮影現場のビハインド、出演者によるコメンタリー動画など“二度おいしい”コンテンツが満載。俳優たちの素顔に触れることで作品愛がいっそう高まったり、ビハインド映像が話題になることで新たな視聴者を呼び込むといった相乗効果を発揮している。

俳優同士のケミストリーはそうした付属コンテンツを通しても楽しめるので、ドラマを視聴する際にはぜひあわせてチェックを。


Text:omo!(オモ)
Edited:野田智代(編集者、「韓流自分史」代表)

© 株式会社エスピーオー