なぜ被害に…?1000万円超の高額被害相次ぐ「電話でお金詐欺」【長野】

年末が迫り、1000万以上をだまし取られる「電話でお金詐欺」が相次いでいます。
特に、インターネットバンキングを利用する手口は被害が高額になる傾向にあります。

■犯人(警察官や検事を名乗る男)「あなたの口座が不正に利用されていることが分かりました。指定する金融機関の口座を作って、お金を移して下さい」

こうした電話に従った長野市の70代女性は、11月中旬にかけて合わせて1950万円。

■犯人(警察官を名乗る男)「あなたが所有している口座が犯行に使われています。国から指定された口座を開設しお金を全て移して下さい」長野市の80代女性は、今月下旬にかけて1800万円をだまし取られました。インターネットバンキングを使う手口も相次いでいます。

■犯人(警察官を名乗る男)「あなたの口座からお金が引き出されています。優先捜査にはお金がかかるので(自分の)口座に可能な限りお金を入れておいて下さい」

上田市の90代女性は11月上旬、330万円を自身の口座に新たに預金。
すると、知らぬ間に、インターネットバンキングで合わせて1259万円が別の口座に振り込まれていました。パスワードなどの情報を犯人に電話で伝えてしまっていたとみられます。

県警によりますと、インターネットバンキングは振り込みの上限が高額な場合が多いため、被害が大きくなる傾向にあるということです。

茅野市の70代男性は11月下旬までにインターネットバンキングで指定された口座に合わせて8631万余りを振り込み、だましとられました。
「電話でお金詐欺」1件の被害額としては県内・過去10年で2番目に大きくなりました。

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