【Stat Leaders⑤(打点王)】1イニング連続三塁打とチーム記録更新の二冠王

タイトルを獲得するうえで、個人の活躍だけでなく、チームとしての得点力の高さが欠かせない打点王。両リーグとも地区優勝を飾った得点力の高いチームの主軸が初のタイトル獲得となった。

ナ・リーグはメジャー最多の947得点を記録し、6年連続地区優勝を果たしたブレーブスで4番を務め、2年連続となる162試合フル出場を果たした鉄人マット・オルソンが初のタイトルを獲得した。

オルソンは日本時間9月17日のマーリンズ戦で、アンドリュー・ジョーンズが2005年に記録したブレーブスのシーズン本塁打記録を更新する52本目の本塁打を放つと、9月29日には1953年にエディ・マシューズが記録したシーズン135打点の球団記録(1900年以降)を更新。シーズンを終えて54本塁打、139打点を記録し、ナ・リーグ二冠王に輝いた。

ア・リーグは8月17日時点で、アストロズのカイル・タッカーが92打点でトップに立ち、レンジャーズのアドリス・ガルシアが91打点で2位、エンゼルスの大谷翔平が85打点で3位につけていた。最終的には、シーズンを通して打点を量産し続けたタッカーが112打点で逃げ切り、タイトルを獲得した。

タッカーは9月11日のパドレス戦で6回裏に今季初の三塁打を放ち、打点を挙げると、そのあとアストロズ打線は打者一巡の猛攻を見せ、タッカーに再び打席が回る。そこでまたも三塁打を放ち、2打点目をマーク。1イニングで2本の三塁打はメジャー史上11人目の記録となった。

今季の日本人選手は大谷が95打点、カブスの鈴木誠也は74打点、レッドソックスの吉田正尚は72打点を挙げたが、それぞれ得点圏で打席に立つ機会が少なかった。大谷は得点圏打率.317も、得点圏の機会は89打席とメジャー全体で106位だった。打点王争いに加わるには、やはりチームの得点力の高さは欠かせないという証明でもあるだろう。来季はどの選手が打点王に輝くのか。来季は打撃を主戦場にする大谷も候補の1人であることは間違いない。どんな争いが繰り広げられるのか、今から楽しみだ。

The post 【Stat Leaders⑤(打点王)】1イニング連続三塁打とチーム記録更新の二冠王 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.