【2023年シーズン日本人選手名場面③】メジャーNo.1の空振り率! 全米を震撼させたゴーストフォーク

メジャー1年目で日本人投手4人目のシーズン200奪三振&規定投球回を達成し、新人王投票で2位、サイ・ヤング賞投票では7位と結果を残したメッツの千賀滉大。代名詞でもある「お化けフォーク」は、「ゴーストフォーク」として全米も震撼させた。

NPBでは育成出身選手として最多となる通算87勝、1252奪三振の実績を残し、メジャーに挑戦したメッツの千賀滉大。初登板から2連勝を飾ると、前半戦で7勝、113奪三振をマークし、新人ながらオールスター・ゲームにも選出された。後半戦では、メッツ入団の決め手になったとされているマックス・シャーザーとジャスティン・バーランダーがトレードでチームを去るも、シーズンを通してメッツの先発ローテーションを守り切った。

千賀の代名詞でもある「お化けフォーク」はメジャーの舞台でも威力を発揮し、「ゴーストフォーク」として全米を震撼させた。日本時間9月2日のマリナーズ戦では、7回を投げて今季自己最多タイの12奪三振を記録するなど、圧巻のピッチングを披露した。

勝ち星は付かなかったが、被安打5、無失点、12奪三振のうち7つは「ゴーストフォーク」で奪った。大谷翔平とのメジャー初対戦となった8月26日のエンゼルス戦でも10三振を奪っており、2試合連続で2ケタ奪三振をマークした。

シーズン最終戦では、野茂英雄、松坂大輔、ダルビッシュ有に続いて日本人投手4人目となるメジャー1年目での200奪三振を達成。12勝を挙げ、リーグ2位の防御率2.98で新人王投票は2位、サイ・ヤング賞投票でも7位と、実力を存分に発揮したシーズンとなった。

これで日米通算99勝、1454奪三振。来季は100勝、1500奪三振の記録達成を通過点にして、どのような記録を残すのか。今季のメジャーで空振り率トップの59.5%を記録した「ゴーストフォーク」に磨きをかけ、エースとしての活躍が期待される千賀のピッチングから目が離せない。

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