飛行機でキャンプ旅!持ち込みNGアイテム・パッキング方法など準備や注意点を解説

こんにちは。もめです。「あのキャンプ場、行ってみたいけど遠すぎるんだよなぁ」と思った経験、ありませんか?どんなに遠くのキャンプ場でも圧倒的な早さで行くことができます。そう。飛行機ならね。ということで、今回のテーマは飛行機でのキャンプ旅。飛行機に乗ったことがある人なら「ちょっと面倒くさそうだな~」なんて思うはずですが、実際、飛行機ならではの面倒なポイントもあります。本記事では、そんな飛行機キャンプの準備や注意点について徹底解説。読み終わる頃には飛行機キャンプの面倒くささが軽減するはず!「ちょっと遠くへキャンプに出掛けたいわ」なんて人は、ぜひ最後までお読みくださいね。

ガス缶や刃物には注意!飛行機キャンプで持っていけないキャンプ道具とは?

筆者撮影

飛行機に乗るためには、必ず「荷物検査」を通り抜ける必要があります。飛行機内に持ち込む手荷物の検査はもちろん、空港で預ける荷物についても検査が必要です。

その際に必ず気にしなければならないのが、その荷物が飛行機で運べるのか否か。

「飛行機では絶対に運べないもの」や「席に持ち込むのはダメだけど、預ければOKなもの」など、かなり複雑にルールが決められています。

飛行機でキャンプに出掛ける際には、荷物に関するルールを必ずチェックするようにしましょう。

今回は、キャンプ道具の中でも特に気を付ける必要がありそうなものをピックアップして紹介します。飛行機キャンプの準備にぜひ役立ててくださいね。

飛行機に乗る際の荷物のルールについては、国土交通省が発行している「機内持込み・お預け手荷物における危険物の代表例」が参考になります。

細かいルールは航空会社によって異なることがありますが、基本的にはこちらの文書を参考に、自分の持ち込もうとしているキャンプ道具は大丈夫なのかをチェックしましょう。

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今回ピックアップしているのはあくまで一部。実際に準備する際は国土交通省の資料や、利用する航空会社のホームページをチェックしてくださいね。

飛行機で絶対に運べないキャンプ道具【ガス缶・オイル・ガストーチ】

飛行機では、基本的に爆発の恐れがあるものや燃えやすいものは運ぶことができません。そのため、次のキャンプ道具は現地で購入するか、郵送で送るなどの対応をする必要があります。

  • ガス缶
  • ガストーチ
  • マッチ(喫煙用以外)
  • 灯油
  • オイル充填式携帯カイロ

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郵送の場合も、運送会社によって送れるもの・送れないもののルールが定められているので注意が必要。郵送できないことも考慮して、現地調達したほうがスムーズかも…!

特にキャンパーがうっかりしやすいのはガス缶だと思います。

筆者撮影

「何も考えずにパッキングしていたら、クッカーと一緒に収納しているガス缶をそのままパッキングしてしまった!」なんてこと、ありそうですよね。

キャンプの必需品だからこそ、何気なく持っていってしまいやすい道具なので、特に気を付けるようにしましょう。

また、SOTOの『スライドガストーチ』のようなガストーチはガスをすべて使っていたとしても、ガスが残留している可能性があるためNGとのことです。

筆者撮影

こうした小さいアイテムは見落としがちなので、うっかりパッキングしてしまわないように気を付けましょう。

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飛行機キャンプの際は、現地のコンビニでターボライターを購入するのが一番現実的だと思います。

ちなみに、現地でガス缶やガストーチを購入する場合、復路の飛行機も考慮する必要があることをお忘れなく!

ガス缶は使い切ってどこかで捨てたり、他のキャンパーにあげたりするなど、帰りの飛行機に乗る前に何かしらの方法で手放しましょう。

お預け手荷物では運べないキャンプ道具【モバイルバッテリー】

筆者撮影

お預け手荷物とは、空港で飛行機に乗る前に預ける荷物のこと。スーツケースなど、機内に持ち込めない大きい荷物を預けることが多いですね。

キャンプに携帯している人も多い「モバイルバッテリー」は、お預け手荷物として預けられないので注意してください。少し意外に思う人もいるかもしれませんが、モバイルバッテリーに使われているリチウムイオン電池は、お預け手荷物に預けられないものとして定められています。

モバイルバッテリーは日常的に持ち歩くことが多いアイテムですので、荷物に入れたまま忘れてしまわないように気を付けてくださいね。

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機内への持ち込みは可能ですが、「ワット時定格量160Wh以下」といった制限があるので、事前にルールを確認しておきましょう。

機内持ち込み手荷物では運べないキャンプ道具【ナイフ】

機内持ち込み手荷物とは、飛行機の自席まで持っていく手荷物のことです。

「ナイフ」はキャンプでの活用シーンが多いアイテムですが、機内への持ち込みは禁止されています。

筆者撮影

誤って機内に持ち込もうとすると、荷物検査時に廃棄しなければならないケースもあります。いくらお気に入りで、大切にしているナイフであろうともです。

廃棄になったら悲しいので、荷物検査前に、機内へ持ち込む予定の手荷物の中にナイフが紛れ込んでいないかを確認しておきましょう。

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ナイフ以外も、凶器となりうるものは機内に持ち込めません。先が尖ったアウトドア用品などにはお気をつけて。

パッキングにはコツがいる!飛行機キャンプの道具を準備する際のポイント

飛行機で運べる荷物・運べない荷物を確認したら、パッキングを進めていきましょう。

第一に「自分が運べる程度にコンパクトになっていること」が大切です。徒歩や電車などで行くキャンプのときと同様に、軽量かつコンパクトなパッキングを意識してください。

また、飛行機キャンプならではの注意点として、以下のポイントがあげられます。

  • バッグは何を使うか
  • サイズ・重量は規定内か
  • デリケートな道具は預けない
  • お預け手荷物・機内持込み手荷物わ分ける
  • 外付けパッキングはしない

上記のポイントについて、それぞれ詳しく解説していきます。

バッグは何を使うか

筆者撮影 筆者はスーツケースを持っておらず、現地でも動き回りたいので登山リュック!

まずポイントになるのが「バッグは何を使うか」です。

飛行機の旅行と言えば、一番に思い浮かぶのはスーツケースですよね。ただ、飛行機に乗る前や降りた後のことを考えると、バックパックや登山リュックのほうが動きやすいです。

スーツケースと、バックパックや登山リュックには異なるメリット・デメリットがありますので、自分に合ったほうを選ぶようにしましょう。

【スーツケースのメリット・デメリット】

  • 頑丈なので中身が壊れづらい
  • 現地で車を使うなら積載しやすい
  • ある程度の容量のスーツケースが必要になる
  • 現地で未舗装路を歩くときやキャンプ場では扱いづらい

【バックパックや登山リュックのメリット・デメリット】

  • コンパクトにパッキングしやすい
  • アウトドアに適しており、現地で動きやすい
  • 荷物を衝撃から守れない
  • パッキングが甘いと荷物がばらばらになってしまう恐れがある

スーツケースは外側がハードなので、空港である程度雑に扱われても心配ありません。ただ、アウトドアフィールドではハンデとなることが多く、拡張性が低いため容量不足に陥ることも。

一方、バックパックはコンパクトにパッキングしやすく、アウトドアに適しているので現地のフィールドでも快適に過ごせます。しかし、外からの衝撃に弱かったり、パッキングが甘いと途中で荷物が失くなったりすることがあります。

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どんな荷物を持っていくのか、現地でどのような過ごし方をするのかなどをしっかりイメージして、最適なものを選びましょう。

重量・サイズは規定内か

筆者撮影

飛行機で荷物を預けるなら絶対に考えなければならないのが、荷物の重量とサイズです。

お預け手荷物・機内持ち込み手荷物ともに、既定内に収まっているかをチェックされるので、できればパッキングを始める前から意識したいところ

計量器を使えば簡単に大まかな重量がわかるので、計量器を用意して、荷物の重量を確かめながらパッキングしていくのがおすすめです。

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この計りを持っていない頃は自分で荷物を抱えながら体重計に乗り、体重から差分を計算していました。(笑)

また、パッキングが完了したら、全体のサイズもきちんと測ってくださいね。

筆者撮影

重量やサイズが規定から外れていると、荷物を預けることや機内に持ち込むことができなくなってしまいます。どちらも忘れずにチェックしておきましょう。

ちなみに大手航空会社の場合とLCCの場合とで条件が大きく異なることがあるので、「どこも同じくらいだろう」と思わずに、飛行機を利用する都度、規定を調べるのも大切です。

デリケートな道具は預けない

お預け手荷物は飛行機への積み下ろしも航空会社に任せることになります。その際、結構な衝撃とともに積み下ろしされる恐れもあるので、デリケートな道具は預けないほうが安心です。

例えば、ガラス製のランタンや食器、カメラなど、衝撃に弱いものは持っていかない。もしくは、機内に持ち込めるアイテムなら機内持ち込み手荷物に含めるなどで対策しておきます。

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私の場合、カメラは機内持ち込み手荷物のほうに含ませました。

お預け手荷物・機内持ち込み手荷物を意識する

パッキングの際はどの道具をお預け手荷物に含め、どの道具を機内に持ち込むのかを意識しましょう。

私の場合、空港まで向かう際や現地ではできるだけ登山リュック1つで動き回りたいと考えています。そのため、空港までは登山リュックにすべてのキャンプ道具と、小さめの空のバッグをパッキング

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機内に持ち込む予定の道具は、すぐに取り出しやすい場所にパッキングしておくのがポイントです。

空港に着いたら、機内に持ち込むものを取り出して、小さめのバッグに入れるようにしています。

こうすることで、飛行機に乗るとき以外はリュック1つで身軽に動き回れますし、空港に着いてからはお預け手荷物と機内持ち込み手荷物をしっかり分けて運べます。

外付けパッキングはしない

徒歩やバイクでのキャンプの際、バッグの背面のコードにシェラカップをぶら下げたり、サイドにポールを刺したりといったといった「外付けパッキング」をする人も多いはずです。しかし、飛行機キャンプでは外付けパッキングを避けましょう。

先ほども触れましたが、お預け手荷物は積み下ろしの際に衝撃を受けることがあります。外付けパッキングをしていると道具が失くなる・壊れるリスクがあるだけでなく、他の人の荷物を傷つけてしまう恐れも。

基本的にお預け手荷物は、スーツケースやリュックの中にすべての道具が綺麗に収まるようにパッキングしましょう。

筆者撮影 あまり良くない例です。お預けを断られることも。

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ちなみに紛失や破損の恐れがある荷物の場合は、「失くしたり壊れたりしても責任は問いません」という誓約書を書かされることもあります。(上記画像の時は書きました。)

普段よりも圧倒的に行動範囲が広がる!飛行機キャンプの魅力を徹底解説

ここまで、飛行機キャンプに出掛ける際の注意点やパッキングのコツなどを紹介してきましたが、「通常のキャンプよりかなり面倒だな」と思いませんでした?

そうです。飛行機キャンプは面倒なんです。でも、その面倒くささを上回るほどの魅力があるんです。

ここでは、筆者が感じている飛行機キャンプの魅力をいくつか紹介していきます。

遠い場所でも快適に短時間でキャンプ旅ができる

筆者撮影 1,2時間ほどで北海道に飛ぶことだってできます。

普段の行動範囲より圧倒的に遠い場所でキャンプ旅ができるのは、やはり飛行機キャンプならではの魅力です。

関東から北海道まで飛んでも、たった数時間で到着します。もしかしたら、渋滞に巻き込まれながら地元のキャンプ場へ行くよりも、短い時間で現地に着くかもしれません。

渋滞もなく、機内でのんびり過ごせる空の旅は快適で楽しいものです。

いつもの土地と違う気候やロケーションを楽しめる

筆者撮影 北海道 霧多布岬キャンプ場

場所がいつもと違えば、気候もロケーションも異なります。

気候やロケーションはキャンプの楽しさを大きく左右する要素ですが、遠ければ遠い場所であるほど、気候やロケーションが大きく異なります。

関東ではまだ残暑が厳しい季節でも、北海道ではもう秋の気候。本州ではなかなか見ることのできない絶景を前にキャンプを楽しめます。

筆者撮影 空港を出てひんやりした空気を浴びるのが好き。

キャンプは自然を直に感じるアクティビティだからこそ、いろんな場所に行って、いろんな雰囲気を肌で感じ取ることは、心に残る貴重な経験になるのではないでしょうか。

色々な制限の中でうまくパッキングできる気持ちよさ

筆者撮影 いろいろと考えながらパッキングするのも魅力の1つ。

個人的には、面倒な制限も、飛行機キャンプの魅力の1つなのではないかなと思っています。

普段はあまり考えないような道具の制限、重さやサイズ、荷物のパッキング方法等、たくさんの縛りがあるからこそ、上手くいったときの気持ちよさがあるのです。

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ゲームの縛りプレイみたいなものですね…。

少しキャンプに慣れてきて「新しい刺激が欲しい!」と感じている人にもおすすめしたいキャンプ手段だと感じます。

飛行機キャンプに出掛ける前日、重量を計りながら「これなら飛行機に載せられる…!」とニヤニヤする高揚感は、中毒性のある楽しさです。

いつものキャンプとちょっと違う!飛行機で遠い地へキャンプに出掛けよう

筆者撮影

持っていける道具の種類や重量、サイズの制限。キャンプへ行くまでの空の旅。キャンプ場のいつもとちょっと違うロケーション。

飛行機キャンプはいつものキャンプとは一味違うワクワクが詰まった、ロマンあふれる旅です。

「最近ちょっとマンネリ化してきたかも」「今までにないロケーションでキャンプがしたい」と、新しい刺激を求める人にもおすすめしたいです。

飛行機キャンプならではのポイントや注意すべきことはありますが、本記事や航空会社のホームページなどを参考に、ぜひ飛行機キャンプにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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