ブリュワーズが有望株チョーリオと記録的な長期契約を結ぶ見込み

MLB公式サイトでブリュワーズを担当するアダム・マカルビー記者が関係者から得た情報によると、ブリュワーズは「MLBパイプライン」のプロスペクト・ランキングで全体2位にランクインしている超有望株ジャクソン・チョーリオとの長期契約が成立間近となっているようだ。契約期間は8年で、2年分の球団オプションを含めると最長10年の長期契約となる。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、チョーリオは今回の契約で8000万ドル近くを保証される見込みだという。

メジャーデビュー前のプロスペクトが長期契約を結ぶのはメジャーでも珍しく、過去にはアストロズがジョン・シングルトン、フィリーズがスコット・キンガリー、マリナーズがエバン・ホワイト、ホワイトソックスがエロイ・ヒメネス、ルイス・ロバートJr.とそれぞれ5年以上の契約を結んだ例があるだけである。このなかで最も高額だったのは、ロバートJr.の6年5000万ドル。チョーリオは8年8000万ドル近い契約になるとみられており、メジャーデビュー前のプロスペクトが手にする契約としては歴代最高額を大幅に更新する。

ベネズエラ出身のチョーリオは2004年3月11日生まれの19歳。2021年1月にブリュワーズと契約すると、着実に成長を遂げ、2022年から2年連続でブリュワーズのマイナー最優秀選手に選ばれている。今季はAA級で122試合に出場して打率.280、22本塁打、89打点、43盗塁、OPS.803をマークし、9月にはマイナー最上位のAAA級へ昇格して6試合に出場した。来季はAAA級からのスタートが濃厚だが、長期契約を結んでサービスタイムを気にする必要がなくなれば、オープン戦の活躍次第では、開幕ロースターに抜擢される可能性も出てくるだろう。

チョーリオはもともと遊撃手としてプロ入りしたが、肩がそれほど強くないため、俊足を生かすために外野へコンバート。肩の弱さは依然としてネックであり、今季マイナーで43四球に対して104三振という数字が示すように、打撃にもまだ粗削りな部分があるものの、パワー、スピード、ディフェンスという3つのツールには高い評価が与えられている。「ロナルド・アクーニャJr.のような選手になるだろう」との声もあり、将来が非常に楽しみな選手だ。

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