有望株と大型契約合意のブリュワーズ エース放出へトレード交渉中

メジャーデビュー前の19歳のトップ・プロスペクト、ジャクソン・チョーリオと8年8200万ドル+オプション2年(最大で10年1億4000万ドル)という大型契約で合意したことが報じられているブリュワーズだが、その一方で2021年にサイ・ヤング賞を受賞したエース右腕の放出を検討しているようだ。米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のジェフ・パッサン記者によると、ブリュワーズはここ数日間、コービン・バーンズのトレードについて複数のチームと交渉を行っているという。

直近6シーズンでチームを5度ポストシーズンに導いたクレイグ・カウンセル監督を同地区ライバルのカブスに引き抜かれ、バーンズとともに先発ローテーションを牽引してきたブランドン・ウッドラフをノンテンダーFAとしたブリュワーズは、球団史上最高の黄金期からの「移行期間」を迎えている。バーンズのほか、正遊撃手のウィリー・アダメスやクローザーのデビン・ウィリアムスにもトレードの噂があり、黄金期を支えた主力選手たちを放出してファーム組織を再整備し、トップ・プロスペクトのチョーリオを中心とした次の黄金期に向けた準備をしようとしているのかもしれない。

「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者によると、球界関係者の多くは「バーンズが来春のスプリング・トレーニングまでにトレードされる」と考えているという。モロシ記者は先発投手の補強を必要としているチームとしてドジャース、ジャイアンツ、パドレス、エンゼルスなどを挙げており、「これらのチームは程度の差こそあるものの、バーンズに興味を示している」とした。

1年後にFAとなるバーンズは現在29歳。2021年から3年連続で2ケタ勝利とシーズン200奪三振をマークし、最優秀防御率のタイトルを獲得した2021年にはサイ・ヤング賞を受賞した。最多奪三振のタイトルを手にした2022年には自身初の200イニングを達成。今季は32試合に先発して193回2/3を投げ、10勝8敗、防御率3.39、200奪三振を記録した。

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