ブルージェイズがブラントリーやピーダーソンに興味 カナダ報道

マット・チャップマンを筆頭に複数の主力選手がFAとなり、野手の層が一気に薄くなってしまったブルージェイズ。ロス・アトキンスGMは今オフ、1~4人の野手を獲得する方針であることを明らかにしているが、大物獲得に失敗した場合の「プランB」の準備も怠っていないようだ。カナダメディア「スポーツネット」のシー・ダビディ記者はブルージェイズがマイケル・ブラントリー、ジョク・ピーダーソン、アイザイア・カイナー=ファレファに興味を示していることを伝えている。

ダビディ記者が挙げた3選手の獲得にブルージェイズが乗り出すのは今回が初めてではない。今夏のトレード・デッドラインではカイナー=ファレファの獲得を検討し、2021~22年のオフシーズンでは左打者補強の候補としてピーダーソンの名前が挙がっていた。また、2020~21年のオフシーズンでは一時、ブルージェイズとブラントリーが契約合意目前であることが報じられた。

現在36歳のブラントリーは今季アストロズで15試合に出場にとどまったが、通算打率.298を誇る好打者。現在31歳のピーダーソンは今季ジャイアンツで121試合に出場して打率.235、15本塁打、OPS.764を記録した。現在28歳のカイナー=ファレファは今季ヤンキースで115試合に出場し、打率.242、6本塁打、14盗塁、OPS.646という成績を残している。

移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は、ブルージェイズがブラントリーとピーダーソンの獲得を検討していることについて「フアン・ソトの獲得に失敗した場合のバックアップ・プランだろう」と分析。ブラントリーとピーダーソンはともに、ソトと同じ左翼を本職としており、ソト獲得失敗の「プランB」である可能性は高い。ただし、それほど高額な契約にはならない可能性が高く、ソトを正左翼手として獲得したうえで、DH要員としてブラントリーやピーダーソンの獲得に動く可能性はあるだろう。

一方、内外野の様々なポジションを守れるユーティリティ・プレーヤーであるカイナー=ファレファは、チャップマンの後釜の正三塁手候補とみられる。しかし、チャップマンに比べると、格段に打撃力が落ちるため、ブルージェイズが単に「内外野を守れるユーティリティ・プレーヤー」とみなしている可能性もある。ブルージェイズは今オフ、チャップマンのほかにもケビン・キアマイアー、ブランドン・ベルト、ウィット・メリフィールドらがFAで抜けて野手の層が薄くなっており、カイナー=ファレファのようなユーティリティ・プレーヤーは貴重な戦力となる。

ダビディ記者によると、ブルージェイズは大物獲得に失敗した場合、「必要に応じて素早く次のプランにシフトしていく」方針だという。ブルージェイズが大谷翔平やソトを獲得できるかどうかはわからないが、彼らの争奪戦が決着次第、移籍市場が大きく動き始めるのは間違いなさそうだ。

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