中古マンションに投資 1億円の損害は「銀行側の違法行為」 那覇地裁、損害賠償の請求を棄却 原告男性側が控訴

(資料写真)那覇地方裁判所

 投資目的で県外の中古マンションを購入し、1億円の損害を被ったのは銀行側の違法行為が原因として、沖縄県内の公務員男性と妻が静岡県の地銀と担当行員に損害賠償を求めた訴訟で、男性側は1日、請求を棄却した一審那覇地裁沖縄支部判決を不服として、福岡高裁那覇支部に控訴した。

 一審は、不動産会社が出した契約関連資料に偽装はあったなどと認定した一方、行員の関与は認めず原告側の訴えを退けていた。

 被告の地銀を巡っては、全国的に問題となった不正融資で2018年に第三者委員会が行員の関与を指摘。男性側は同様の偽装行為があったとして会社側と行員の共謀を主張している。

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