コケに市松模様の「掛け布団」 奈良の依水園、冬支度

市松模様に松葉を敷き詰め、冬支度を整える庭師=3日、奈良市水門町の名勝依水園

 奈良市水門町の国名勝依水園で3日、師走恒例の「敷き松葉」や「菰(こも)巻き」が行われた。

 敷き松葉はコケが凍結したり乾燥・枯渇するのを防ぐため、松葉で覆って養生する作業。牧岡一生さんら出入りの庭師7人が慣れた手つきで市松模様や矢羽根状に並べた。

 また、越冬で集まる害虫から樹木を守るため、わらで作った菰を約50本のマツに巻く作業も始まった。竹垣を青竹に交換するなど、新年を迎える準備が進む。

 同園は年内は25日まで。火曜休園。問い合わせは同園、電話0742(25)0781。

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