【2023年シーズン日本人選手名場面④】メジャー5年目で飛躍! チーム内で最も成長した菊池

メジャー5年目で自己最高のシーズンを送り、「チームで最も成長した選手」にも選出されたブルージェイズの菊池雄星。5月末の登板では節目の数字を達成した。

メジャー5年目で初めて規定投球回に到達し、初の2ケタ勝利(11勝6敗)を挙げたブルージェイズの菊池雄星。オフには全米野球記者協会(BBWAA)のブルージェイズ担当記者が選出する2023年の「Most Improved Player Award(最も成長した選手)」にも選出された。

そんな飛躍のシーズンのなかで、特別なゲームとなったのが日本時間5月31日のブリュワーズ戦だ。今季の菊池は、オープン戦で防御率0.87を記録し、20投球回以上ではリーグトップの結果を残して先発ローテーションを勝ち取ると、4月は負けなしの4勝を挙げた。そして、6勝2敗で迎えたこの試合でメジャー通算500奪三振と日米通算100勝に到達した。

#ブルージェイズ#菊池雄星 5回2失点4奪三振で今季6勝目をマーク!!これで日米通算100勝を達成しました おめでとうございます!!さらにメジャー500奪三振も突破し、嬉しい1日となりました#日本人選手情報https://t.co/77J4JZnlfv pic.twitter.com/YY4ozyb7Uu

— MLB Japan (@MLBJapan) May 31, 2023

4回表二死走者なしで迎えたジョーイ・ウィーマーに対してフルカウントからの5球目、96.4マイル(約155.1キロ)の4シームで空振り三振を奪い、メジャー通算500奪三振に到達。地元ファンがスタンディング・オベーションで称えるなか、菊池は帽子を取り、会釈して応えた。

メジャー通算500奪三振は日本人投手10人目。さらに勝ち投手となり、日本人18人目の日米通算100勝にもたどり着いた。

その後も先発ローテーションを守り、9月25日の登板ではメジャー5年目で初めて規定投球回(162イニング)に到達した。

最終戦でも勝利し、11勝6敗、防御率3.86、181奪三振をマークしてシーズンを終えた。今季が好調だった要因の1つが球速のアップだ。4シームの平均球速は2021年に並ぶ95.1マイル(約153.0キロ)、スライダーとチェンジアップは自己最速の88.7マイル(約142.7キロ)を記録した。

ワイルドカード・シリーズ第2戦では自身初のポストシーズン登板を果たしたが、1回2/3を投げて被安打3、失点1でチームは敗退。試合後には「悔しい。野球がうまくなって帰ってきたい」と語った。

メジャー6年目となる来季は6月で33歳を迎える。円熟期に入る菊池はさらなる飛躍を遂げるのだろうか。メジャーの舞台で躍動する日本人最強左腕には来季も注目だ。

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