うっかりやってない?「返し箸(逆さ箸)」を止めた方がいい理由3つ

おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。

ひとつのテーマを1週間意識して過ごすことで、マナーや心遣いが自然と身に付く!そんな連載コラムを毎週火曜日にお届けしています。

今週のテーマ:「返し箸(逆さ箸)」がNGな理由

12月に入り、忘年会やクリスマスなど、大人数で食事をすることが増える時期になりましたね。

大皿ででてきた料理を取り分ける時、ついついやってしまいがちな「返し箸(逆さ箸)」

これは一般的にマナー違反とされていますが、今回はその理由を確認しましょう。

  • 神人共食文化

一番格式の高い祝箸は、両側の先端が細くなっていますが、これは、下の部分は私たち人間が、そして、上の部分は神様が使用し、一緒に食事をする、と考えられていることからです。

そのため、箸を逆さにして使用してはいけないとされています。

  • 衛生面

箸を持つ際、上部は手が触れていますので、その部分を食事に付けるのは衛生的ではないという科学的理由もあります。

  • 見た目

箸を逆さにして使ったあと、汚れた箸先が目に触れることになります。見た目が美しくありませんね。

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箸は生きるために必要な食事を口に運んでくれる大切なもの。

だからこそ、敬意を払って美しくいただくために、60種類以上の作法が存在するとも言われています。

また、割り箸は「この箸は誰も使用していない、あなただけのために用意したものです」という、おもてなしの心そのものです。

正しく、美しく箸を使うことは、敬意や感謝の気持ちをどれだけ持てるか、そして、周りの人にどれだけ配慮ができるか、という心が表れるのではないでしょうか。

大皿の料理を取り分ける際は、取り箸を使ってくださいね。

それでは、また次回!Have a ごきげん day!

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☆このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!

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