栃木労働局と労基署が合同で監督指導・建設現場での労働災害防止へ

 年末の慌ただしい時期を迎え、懸念される労働災害を防止しようと、栃木労働局などは4日に宇都宮市の建設工事現場を訪れ、安全対策が講じられているか監督・指導しました。

 栃木労働局では、慌ただしい年末年始を迎えるにあたり労働災害の発生が懸念されることから、労働災害を抑制するための指導を行っています。

 4日には、栃木労働局と宇都宮労働基準監督署が合同で、LRTの軌道の近くの宇都宮市野高谷町で行われている国道408号の立体化に向けた工事現場を巡回し、建設会社に対して監督指導を行いました。

 建設現場では、機械などの下敷きになったり間に挟まれたりする建設重機災害、高いところからの墜落や転落災害、それに崩壊や倒壊災害の三つが「建設3大災害」と言われています。監督指導では、それらの災害に対する対策が講じられているか確認しました。

 栃木労働局によりますと、去年(2022年)10月末時点で、県内での建設工事関連の死亡事故が5件でした。

 今年(2023年)は11月に今年初の死亡事故が起きるなど、去年と比べ事故件数は減少していますが、建設現場では重大な事故に繋がるケースが多いことから注意を呼びかけています。

© 株式会社とちぎテレビ