プロの技と力を体感 プロテニスプレーヤー島袋将選手 ジュニア、一般ら64人と交流 有沢製作所主催

島袋選手(左奥)とダブルステニス対決

世界で活躍するプロテニスプレーヤー島袋将選手(26)のテニスクリニックが2日、上越市中田原のBROSテニスクラブで昨年に続き開かれた。ジュニアと一般の両部門に計64人が参加した。同選手所属先の有沢製作所(本社・上越市南本町1)が主催した。

同選手は岐阜県出身。早稲田大卒業後、プロに転向した。今年は日本人初となるグランドスラム(世界四大大会)予選2大会連続突破を果たし、ウィンブルドン(全英オープン)、全米オープンの本戦に出場した。男子テニスの国別対抗戦、デビスカップでは日本代表のエースを務めた。

同社は以前より、幅広い世代に親しまれているテニスを支援し、構内にテニスコートとインドアテニスクラブ(現、BROS)を保有している。同選手の逆境をはねのけ、世界に挑戦する姿に共感、社の方向性に合致していると、2020年から所属先となりサポートを続けている。有沢悠太社長、有沢三治前社長とも早稲田大テニス部出身というつながりがある。

この日は実際に打ち合うなどして同選手と参加者が交流を深めた。同クラブでテニスを始めて1年という山本優空君(上越教育大附属小4年)は「(島袋選手の)球が速くて強かった。世界ランクに入っているのがすごい。これからも応援したい」と話した。プロの球を受け、保坂浩成君(上越高2年)は「サーブのスピンがすごかったし、ストロークは速くて跳ねず鋭かった。体格が良かったので、あれぐらいの体格を目指したい」と威力を肌で感じていた。

島袋選手は「ジュニアと打ち合う機会は少なく、みんな元気でエネルギーにあふれている。意欲的で前向きな子が多く、レベルも高く、素晴らしい時間を過ごさせていただいた。僕から恩返しできるのは世界の舞台で活躍すること。今度はグランドスラムの本戦で勝っていく選手になりたい。テニスで結果を残していけるよう頑張りたい」とさらなる活躍へ気持ちを新たにしていた。

子どもたちと握手する島袋選手

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