児童相談所や児童養護施設などの人材確保に向けて、千葉県は12月5日、児童福祉専門職に特化したオンライン説明会を開催しました。
県の説明会は、児童心理司や児童指導員といった、児相などで働く職種の仕事内容や魅力を知ってもらおうと職種に特化した形では初めて開催され、5日を含める全3回の説明会には大学生を中心に約80人からの予約を受け付けました。
5日の説明会では、実際に児相に勤務していた職員が、「こどもファースト」を基本とする理念や1日のスケジュールなど、専門職のそれぞれの職種を紹介したほか採用試験の詳細を説明しました。
またやりがいは、「こどもの過去、現在、未来に渡って支援できることが魅力」と訴えかけていました。
なお県によりますと、2023年度行った試験では専門職のうち児童心理司は37人の募集のところ、合格者は34人。児童指導員は50人の募集のところ合格者が23人と、いずれも募集人数を下回っていました。
一方で県は2023年度から児童家庭課内に「人材育成確保対策室」を設置し、人材確保に向け取り組みを強化しています。
県 人材育成確保対策室 高木優子室長
「全国的に児童福祉関係の職員の人材確保は取り組んでいるので、なかなか厳しいところもあるが、ぜひ県の魅力を伝えて1人でも多くの人に千葉県を受験してほしい」