千葉県がこの12月県議会に提出している、多様性の尊重を目指す新たな条例案を巡り、自民党は12月5日、条例案に「賛成する」方針を固めました。
自民党県連 阿部紘一 幹事長
「多くの議員から意見を聞き熟慮に熟慮を重ね、本条例案への対応を検討してきた」「結論を申し上げる。執行部提案の多様性尊重条例の扱いは“賛成”とする」
条例案への対応を一任されていた自民党県連の阿部紘一幹事長は5日、このように述べ、条例案に賛成する方針を示しました。
阿部幹事長はこれに先駆けて行われた議員総会で、賛成する方針を所属議員にも伝えたということです。
賛成の理由として、同性婚や夫婦別姓などに対する会派の主張についてこれまでの協議で執行部の理解を得たことや、禁止や罰則規定がない理念条例であり、特段、反対する理由が見当たらないことなどを挙げました。
一方採決の際、「党議拘束」はかけないものの本会議場で反対を表明しないよう求めたということです。
会派内には一部「反対」の立場もいて、阿部幹事長は「分裂は避けなければならない」と述べました。
条例案を巡っては、立憲民主党や公明党も賛成する方針で、共産党は反対する考えです。