MLB最大のライバルがトレードを成立させた。ヤンキースはレッドソックスから外野手のアレックス・バーデューゴを獲得。12月5日(日本時間6日)、『ESPN』のジェフ・パッサン記者が報じた。
ヤンキースが獲得したバーデューゴは27歳の外野手。2017年にドジャースでメジャーデビューし、2020年からはレッドソックスでプレーしている。通算打率.281の好打者だが、2024年シーズン終了後にFAになることからトレード候補となっていた。
ヤンキースは今夏のトレードデッドラインでもバーデューゴに興味を示していたが、そこではトレードは成立せず。ブライアン・キャッシュマンGMは今オフ2人の外野手を獲得したいと話しており、フアン・ソトやコディ・ベリンジャー、ケビン・キアマイヤーら複数の外野手の名前が獲得候補として挙がっていた。
対してレッドソックスが獲得したのは、ヤンキースでは球団12位の有望株だった右投手リチャード・フィッツに加え、28歳の右投手グレッグ・ワイサート、22歳の右投手ニコラス・ジュディスの3人だ。フィッツは23歳の先発投手で、今季は2Aで27試合に登板して防御率3.48という成績を残している。
この2球団でのトレードは地区制が導入された1969年以降ではこれが8例目。それ以前で最も有名なのはベーブ・ルースのトレードだ。ルースは1919年に金銭と引き換えにレッドソックスからヤンキースへとトレードされたが、その後ルースはヤンキースの伝説的選手となった一方で、レッドソックスは86年に渡りワールドシリーズ優勝から遠ざかったため、ルースの愛称バンビーノから「バンビーノの呪い」とも呼ばれた。
『ニューヨークポスト』のジョン・ヘイマン記者によると、バーデューゴを獲得したヤンキースはまだソトやベリンジャーを狙っているという。また、バーデューゴは今季ライトでのみプレーしたこともあって、主砲アーロン・ジャッジがセンターを主に守る可能性もあるようだ。